アメリカの大統領選挙は4年ごとに11月の最初の火曜日に行われることが憲法で決められており、今年がその年です。
また大統領は選挙に勝てば4年を2期までできることになっています。
そのためトランプ大統領は再選を就任してすぐから口にしています。
これまでトランプ政権からは7人が逮捕されていて、再選されないとトランプ大統領も逮捕されるのではないかと言われており、ものすごい選挙戦が行われています。
トランプ大統領の最新支持率は?
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) September 14, 2020
9/17に発表された調査では、国全体の支持率でみるとトランプ大統領は43.6%で、バイデン候補は50.2%です。
少し差がありますが、トランプ大統領の支持が上がってきていて、差が縮まった感じです。
州ごとに見ていくと、アメリカは共和党の勝つ州、民主党の勝つ州と毎回だいたい決まっている州があります。
カリフォルニアや、ニューヨークなど大きな都市のある都会は、民主党支持の州が多いです。
アイオワや、ルイジアナ、南ダコタなど田舎の州は共和党支持者が多く、大抵共和党が勝ちます。
その他の選挙のたびに勝つ政党が変わる州があります。
その州を勝てるかどうかで結果が決まります。
そのような流動しやすい5州の最新の支持率を見てみましょう。
今の段階ではミシガン州のバイデン候補7ポイントリードを筆頭に、ウィスコンシン州とペンシルバニア州が5ポイントリード、アリゾナ州が3ポイント、フロリダ州が2ポイントリードといずれもバイデン候補が最新支持率でリードしています。(9/18ニューヨークタイムズ紙)
今までのバイデン候補とトランプ大統領ですが、これら5州では、もう少し接戦だったと思います。
アメリカでは、国全体で勝っていても意味がなく、接戦している流動しやすい州で勝たないと意味がないと言われており、州ごとに見て勝っていないと選挙には勝てないのです。
前回の選挙で、ヒラリークリントンがトランプ大統領に負けましたが、その時も票数はヒラリーが300万票多く取っていました。
これは人気投票と言われ、国全体の支持率を見たものにあたります。
しかし、各州に設定されている選挙人(ポイント)を取らないと勝てないため、流動州をほとんど手に入れたトランプが前回は勝ちました。
そのため、バイデン候補もトランプ大統領も流動州に力を入れて選挙運動をしてきました。
まだあと6週間あるので、何が起こるかわかりません。
トランプ大統領の最新世論調査
トランプ大統領の今までの仕事に満足しているか?という調査があります。
8月31日から9月16日までの最新世論調査では、44.8%の人がトランプ大統領の仕事に満足していて、54.1%の人がトランプ大統領の仕事に満足していないという結果が出ています。
RealClear Politicsの調査でも、満足している人の割合が少しですが増えてきています。
これを支持政党別にみると、トランプ大統領のいる共和党の支持者の中では満足している人が90%以上ですが、バイデン候補のいる民主党支持者の中では満足している人が20%と低いです。
他に最新世論調査でわかったことに、トランプ大統領とバイデン候補それぞれの好感度があります。
トランプ大統領に好感を持っている人は42.1%で、不快に思っている人は55.3%でした。
バイデン候補の方は、好感を持っている人が49.5%で不快に思っている人が45.4%でした。
なかなかトランプ大統領には難しい結果になっています。(RealClearPolitics調査より)
トランプ大統領はゴシップネタが毎日報道されている?
アメリカでは、大統領選が近づくに連れてトランプ大統領のゴシップネタが毎日報道されています。
一体どんなゴシップネタなのでしょうか。
トランプ大統領ゴシップネタ①
最新のゴシップネタでは、1990年代に遡りますが、ニューヨークで開催された全米テニスオープンを見に行ったモデルの女性が、トランプ大統領にトイレを出たところでキスされ、身体中を撫で回されたと告発しました。
この女性は当時周りの人にその出来事の不快さを話しており、今まで性的なことでトランプ大統領を告発した女性はレイプも含めて30人近くいます。
その中でもっとも注目されているのは逮捕されて獄中で亡くなったエプスタインと13歳の少女をレイプしたというものです。
今まだその調査が続いているといいます。
今回のモデルだった女性の告発も、またか、という人が多く、やるだろうなと思う人が沢山いるようです。
トランプ大統領ゴシップネタ②
その他のゴシップネタとしては、大統領は軍隊のトップで日本の首相と同じように最高指揮官です。
しかし以前からトランプ大統領は軍人をバカにしていると言われていました。
過去には、ベトナム戦争で捕虜になり5年間拷問を受けた亡きマケイン元大統領候補の上院議員を、
「捕虜になった兵士や死んだ兵士は負け犬だから好きじゃない。だから英雄ではない」
と言ったのがビデオに残っており、マケイン議員を英雄だと尊敬する人が非常にアメリカには多いため、反感を買いました。
今月になってからアトランタ紙が、数年前にトランプ大統領がフランスを訪問した時に、第二次世界大戦時のアメリカ人兵士が1800人眠っているお墓に歴代大統領は機会があると必ず訪問してきていたのですが、そこに雨が降っていて髪型が崩れるから行かないと予定をキャンセルしたことがわかっています。
他の各国の指導者は同じ時にお墓を訪問して花を捧げていたため、家族に軍人がいる人は特に怒っています。
その他、アメリカの兵士が眠るアーリントン墓地に(安倍首相も訪問した)トランプ大統領が行った時に、その時従った将軍の息子のお墓の前で、
「なぜ軍隊にいくのかわからない」
と言ったようなことを述べ、軍人は役に立たない、ゴミだと言っていたことが位の高い軍人たちの証言で明らかになっています。
また、「あの人は頭がいいのに軍人なんだって」と言ったりしていて、事実だろうと思う人が多いです。
トランプ大統領へ対する世間の声は?
偉大なアメリカの愛国者とネバダ州ヘンダーソンの美しい夜。ありがとうございました! #MAGA pic.twitter.com/cGXFrm2zTa https://t.co/f2zqPh4CaD
— ドナルド・トランプ大統領(自動翻訳) (@DonaldTrumpJA) September 14, 2020
トランプ大統領には、選挙戦で言った「Make America Great Again(アメリカを再び頂点に)」の頭文字をとったMAGAと言われるファンが沢山ついていて、その人たちは選挙に負けたら軍を作ってトランプ大統領のために戦うと言っています。
中心は大学に行っていない白人層で、コロナでもマスクをしない人がほとんどで、レイシストばかりだと言われています。
これは実際に感じるところがあり、トランプ大統領が白人優遇を口にするため、その支持層がレイシストになるのは当然かと思われます。
また、トランプ大統領は2016年に就任してから今までに2万回嘘を公の場で言ったと証明されており、今は選挙戦のため、対候補者をおとしいれる嘘を言ったりツイッターに書いたりしていて、顰蹙をかっていますが、支持者は喜んで応援しています。
ウォーターゲイトの事件を明らかにしたジャーナリストがトランプ大統領を18時間インタビューした本が先週発売されました。
そのテープが公表されたことで、今までトランプ大統領が発言していた
「コロナはインフルエンザと同じようなものだ」
という意見に従い仕方がないと感じている人が多かったのです。
しかし、そのテープによってトランプ大統領は、
「1月下旬には、インフルエンザの5倍の死亡率で空気感染する恐ろしい流行病だ」
ということを知っていたことが暴露されました。
このことで、もともとトランプ大統領に投票する予定だった人たちが迷い始めています。
9月16日にもマスクには意味がないと言ったりいずれ魔法のように消えて無くなるから心配するなと言ったりしていて、国民の更なる怒りをかっています。
このように、トランプ大統領支持派が徐々に不信感を感じており今後の支持率にも注目していこうと思います。
まとめ
- トランプ大統領の支持率はバイデン候補に全国で6−7%ほど低くなっていますが、次第に差を縮めてきています。
- 流動しやすい州でもバイデン候補が優勢なところが多い状態ですが、差がそれほどなく、まだわかりません。
- 毎日のようにトランプ大統領のゴシップが出るため、どうしても好感度が低くなってしまっています。
- 世間からはコロナの対応に関する不満が出ていて、トランプ政権にいた人が辞めてからいろいろな不祥事を暴露する話がしょっちゅう出ています。
- 6週間あるのでどうなるかわかりません。