コロナウイルス感染症の感染拡大する中、ついにPCR検査キットの自動販売機が設置されました。
・「PCR検査を受けるのには時間がかかる」
・「安価な検査施設でも予約がいっぱいで検査できない」
という声が聞こえる中、手軽に購入できるPCR検査キットが自動販売機で手に入るならこんなにありがたいことはないですよね。
では、PCR検査キットの自動販売機はどこに設置されたのか?値段はいくらなのか?仕様方法など気になる点を調べてみました。
PCR検査自動販売機はどこにある?
- 東京都に3カ所
- 横浜に1カ所
東京都の設置場所の1つ目は、品川区のラ・ゴリコビル前です。
東京都の設置場所2つ目は、台東区の浄名院前
横浜の設置場所は、横浜は大船駅前ビルにあります。
このPCR検査キットの自動販売機を設置したのは、埼玉県にあるたけのこ耳鼻咽喉科です。
自販機を設置した理由は、様々な事情で濃厚接触者ではなくてもPCR検査を受けたい方はたくさんいると判断し設置したようです。
その様々な事情というのが・・・
- 医療や介護、教育などお仕事の事情により、新型コロナウイルスの陰性証明書が必要な方
- 通勤や仕事等で不特定多数の人との接触があり心配な方
- 保健所から検査は必要ないと言われたが心配なので自費で検査したい方
- 帰省のためや赤ちゃん、病気の方に会うために陰性を確認しておきたい方
など本当にたくさんの方が自分はコロナに感染しているのではないかと不安になっています。
現在、PCR検査を受けられる病院もまだ数が少なく、民間の検査事業者の検査キットも誰でもどこででも購入できるほど行き渡っているわけではありません。
実際に設置されている自動販売機はこんな感じです。
PCR検査キットの自販機。 pic.twitter.com/CrxmAD2aO1
— k.ebashi (@petsounds99) January 20, 2021
PCR検査キットの自販機を見つけた。
これでちょっと背伸びして検査したいお年頃になっても平気だね。#PCR検査 pic.twitter.com/4ggugnvbF9— Antares (@Diablo_gg) January 20, 2021
そんな中、自動販売機で販売されていればとても便利ですよね。
現在は自動販売機の数も少ないため、なかなか入手困難かと思いますが、自販機を設置しているレイクタウンたけのこ耳鼻咽喉科では、郵送や来院して自販機と同じ検査キットを購入することも可能です。
郵送、来院ともにネットで申し込み、クレジットカードで決済して検査キットを受け取ることができます。
自動販売機でしたら、町中にたくさん設置することができますし、道ばたに設置されていれば密にならずに購入することができます。
自動販売機という販売形態は新型コロナウイルスの感染対策に適しているかもしれません。
しかし、販売機のボタンや取り出し口に様々な人が触れることになるため、購入時に触れることが気になってしまうかもしれません。
ボタンや取り出し口の消毒が必要になるなど、自動販売機の新たな管理の仕方が求められるかもしれません。
レイクタウンたけのこ耳鼻咽喉科の公式サイトはこちらです。
PCR検査自動販売機の値段は?
自動販売機で購入できるPCR検査キットの値段は3,500円(税込)です。
郵送でのお申し込みの場合は、到着用の速達のレターパック代と返送用のスマートレター代が含まれているため3,980円(税込)となります。
PCR検査行っている病院にいき自費で検査する場合は、大体1万円~3万円ほどかかるようですので、3,500円はかなり安いですよね。
その点に関しては、PCR検査キットの自動販売機は一度病院を通しているので、陽性だった場合、再度PCR検査を受ける必要はないとのことで、病院を通したという保証でこの値段はやはり安いです。
海外渡航の予定がある方や、お仕事の事情で陰性証明書が必要な方は、陰性証明書と健康証明書を2枚1組5,000円で発行することができます。
ただし海外への渡航のために必要な方は渡航先の大使館、外務省のホームページをしっかり確認してからご予約くださいとのことです。
PCR検査自動販売機で購入後の使用方法は?
では、購入後のPCR検査キットはどのように使用するのでしょうか。
まず、検査を受けるにあたっては無症状であることが前提です。
症状のある方、濃厚接触者もしくはその疑いがある方は、クリニックを受診しましょう(保険診療で検査を受けられます)。
また、過去2週間に海外渡航がない、新型コロナウイルスの診断された方との接触がない方であることも前提です。
- 容器の中に唾液を入れます。
- 唾液の入った容器に、生理食塩水を1~2滴入れます。
- スポイトで唾液と生理食塩水を軽く混ぜてから吸い取り、筒状の容器へ移し替えます。
- 返信用スマートレターに、検体容器と問診票を入れポストに投函します。
唾液の採取方法は、あらかじめ1~2分、口を閉じうつむき、口腔内に唾液をため、容器のなかの黒い線までいれます。
生理食塩水を入れるのは、唾液が固まらないようにする目的があります。
検査結果は24時間以内に出て、結果はメールで通知されますが、URLからログインし確認することもできます。
検査結果が陽性だった場合は、クリニックから電話連絡がきて、それと同時にたけのこ耳鼻咽喉科のある埼玉県越谷市の保健所に報告されます。
そして、依頼者の住んでいる地域の保健所に連絡がいき、そこから自宅待機などの指示を受けることになります。
PCR検査自動販売機に対する世間の声は?
自動販売機で購入できるようになったということに対する驚きや、自分の住んでいる地域の近所にもできてほしいとの声もあがっています。
一方で、自動販売機で購入し、採取した検体は、梱包しスマートレターに入れポストに投函しますが、その検体を回収し配送するのは、消毒などをきっちりした医療従事者ではなく、郵便局の社員です。
梱包したものに触れることになるため、社員の感染を懸念する声もあります。
それに対して、このたび日本郵便は、民間の検査事業者のPCR検査キットを利用した検体の取り扱いに条件を定めました。
- 「検体が不活化されていること」、
- 「検体に対し医療機関などと同水準の厳重な三重包装がされていること」
の2つで、差し出す際に日本郵便社員に対し、内容品を申し出る必要があるそうです。
また、検体を入れる箱は、WHOがカテゴリーBの感染性物質を輸送する際に求める包装であることなども定められました。
PCR検査の自動販売機は医療機関が設置しているので、この条件を満たすことを要請されるかどうかは不明ですが、同じように郵便を利用しているためこれに準じた対応が求められるかもしれません。
現在の時点で自動販売機のPCR検査キットは、検体の容器をプチプチの袋に入れ、ジップロック2枚に入れたあと、スマートレターに入れるため、厳重に入れてあるように思えますが、今後容器や箱の変更などの対応がなされる可能性もあります。
アメリカや香港ではすでに取り入れられており、アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校は、学生が新型コロナウイルスの検査をできるよう大学構内にPCR検査キットの自動販売機を設置しています。これから設置するものも含めて20台設置するそうです。
まとめ
- PCR検査キット自販機が設置されている場所は東京都に2カ所、横浜に1カ所
- PCR検査キット自動販売機で販売されている値段は3,500円です。
- PCR検査キット自動販売機で販売されているもののやり方は、唾液を採取し容器に入れ、返送することで検査ができます。
- 検査結果は24時間以内に判明します。
ソーシャルディスタンスをとり、接触を避けるよう気をつけて生活している中、些細な接触も気になってしまいます。自動販売機は直接人と会わずに検査することができるので安心できますよね。
レイクタウンたけのこ耳鼻咽喉科の竹村栄毅理事長は、先ほど紹介した3カ所に設置後、うちでも自販機を置かせてほしいとの問い合わせがあったと話していらっしゃるので、これからますます設置台数は増えていくのではないでしょうか。