福岡県知事選挙が2021年3月25日告示、2021年4月11日投票の日程で行われます。
服部誠太郎氏は、福岡県小倉市(現・北九州市)出身、年齢は66歳です。
服部誠太郎氏は、福岡県庁に入庁、財政畑を長く歩んでいます。
2010年には55歳の若さで福祉労働部長に抜擢され、2011年服部誠太郎氏が福岡県副知事に起用されます。
福岡県知事選挙に出馬表明した理由から経歴や評判をチェックしていきましょう。
- 服部誠太郎(無所属・新)99万2,255票 当選
- 星野美恵子(無所属・現)23万2,46票
服部誠太郎の経歴は?
服部誠太郎氏は1954年9月11日生まれの66歳で、福岡県小倉市(現・北九州市)出身です。
1977年3月:中央大学法学部を卒業
1977年4月:福岡県庁に入庁
2004年:私学学事振興局学事課長に就任
2006年:総務部財政課長に就任
2009年:総務部次長に就任
2010年:福祉労働部長に就任
2011年:福岡県副知事に就任
2017年:福岡県知事職務代理者を務める
服部誠太郎氏は大学卒業後、県庁に入庁し、県庁では財政畑を長く歩んでいます。
2006年には省庁からの出向者を起用してきた財政課長に生え抜きから初めて就任しています。
また、2010年には55歳の若さで福祉労働部長に抜擢されています。
2011年には、牛尾副知事が他の副知事と共に、知事交代に伴い辞表を提出したことに伴って、服部誠太郎氏が副知事に起用されています。
小川知事が原発性肺腺がんで入院したことを受け、2021年1月下旬から知事の職務代理を務めています。
小川知事は治療が長期化し公務復帰の見通しが立たないことから、任期を2年残して辞職しました。
服部誠太郎の学歴は?
福岡県立小倉高等学校
中央大学法学部
服部誠太郎氏が卒業された小倉高校は、北九州市にある公立校で、1908年から開校されており、伝統ある学校です。
進学校で偏差値は69と高く、九州大学への合格者も多く輩出しています。
また、中央大学は、東京都内の私立大学で、偏差値は55~65と比較的高い大学です。
関東の難関私立校を総称したMARCHの中にも入っており、志願する学生も多い大学です。
卒業生には、プロデューサーの秋元康さんや、2ちゃんねる開設者の西村博之さんなど、世の中を大きく動かすような仕事をされている方々がいらっしゃいます。
また、元総理大臣の海部俊樹氏や自民党幹事長の二階俊博氏など大物政治家も卒業していらっしゃいます。
他にもたくさんの政治家や社長も卒業されている優秀な大学です。
服部誠太郎の政策や公約は?
小川県政のバトンを受け継ぎながら、新型コロナウイルスや災害対策に取り組むほか、輸出拡大や企業誘致などを通じて「世界の舞台で勝負できる福岡県」を目指す考えを示しています。
「3つの挑戦」として、これらに注力するとしています。
- 次世代を担う「人材」の育成
- 企業や観光の誘致で「世界から選ばれる福岡県の実現」
- 人獣共通感染症対策に取り組む「ワンヘルスの推進」
「コロナ対策」
- 専用病床を増やす
- ワクチン接種を市町村と連携して円滑に進める
- 医療設備や検査機器の整備支援
- ベンチャーと治療薬の共同開発を加速
- 保健師を増員
「経済・雇用」
- 中小企業の経営革新や販路開拓を支援
- ウェブ物産展で県産品の消費拡大
- プレミアム商品券の発行
- バイオや宇宙ビジネスなど新産業の創出支援
- 移住や企業誘致の受け皿整備
- 国際金融機能を誘致
- 洋上風力発電の推進・産業拠点化
- 農業のブランド化・デジタル化
「子育て・教育」
- 待機児童解消へ潜在保育士の現場復帰を支援
- 児童虐待防止へ児童福祉士や児童心理士を増員
- ひとり親家庭への支援強化
- 児童生徒のカウンセリング機能充実
- 県立学校へのICT環境の整備
「福祉」
- 「70歳現役社会づくり」へ高齢者の求人を開拓
- 介護離職防止へ仕事との両立支援
「公共事業」
- 北九州空港の滑走路延伸を推進
- 下関北九州道路の早期実現
「その他」
- 減災へ「流域治水プロジェクト」推進
- 地方分権、行財政改革の推進
服部誠太郎と星野美恵子の公約の違いは?
星野美恵子氏は公約で、県の女性幹部職員の割合を3割に増やすことや、LGBTなどを尊重し差別を禁止する条例の制定を掲げています。
女性やセクシャルマイノリティの方々からの支持を集める可能性もありますね。
二人の候補者の公約に関して、大きく違っている点
下関北九州道路についてです。
服部誠太郎氏:下関北九州道路の早期実現を掲げている
星野美恵子氏:道路を含めた大型事業の凍結を公約としている
下関北九州道路の計画は2008年の福田内閣のときに凍結されましたが、2019年から国の直轄事業となり計画が復活されることとなりました。
当時の安倍総理の地盤である下関から麻生氏の地元である北九州を結ぶため、塚田元副大臣が「すぐに忖度する」といった発言をしたことから、「忖度道路」と呼ばれたりもしています。
この発言によりイメージが悪くなってしまった計画ですが、下関と北九州を結ぶ道路は通行止めが多く不便を感じる利用者も多いようです。
争点とまではならなさそうですが、どちらが知事に当選するかによって大きく計画が変わってくることは間違いないでしょう。
服部誠太郎の福岡県副知事としての評判は?
2011年から知事の3期10年にわたり副知事を務めており、副知事筆頭として県政の運営に貢献されてきたようです。
県庁のときから財政に携わり続けた上に、小川知事とともに2021年度当初予算を編成するなど県の財政を熟知した方なのではないでしょうか。
小川知事の入院による職務代理を務めているときには、久留米リサーチ・パーク取締役副会長も兼務しています。
久留米リサーチ・パークは、企業の研究開発、中小企業・ベンチャービジネス支援を目的に設立され、賃貸オフィスや研究開発スペースを管理・運営しています。
服部誠太郎が福岡県知事選挙に出馬した理由は?
服部誠太郎氏は「福岡県は新型コロナウイルス禍のなかで、トップ不在の非常事態。
県政に空白や混乱は生じさせられない」と話しています。
県議会に提案したコロナ対策を柱とする2021年度当初予算案も、小川知事とともに編成しており、自民党県議団など3会派から「予算執行にも責任がある」などと出馬要請をうけています。
服部誠太郎が福岡県知事に当選する確率は?
福岡県知事選に立候補しているお二人は、いずれも無所属で新人です。
服部誠太郎氏は自民、立民、公明、社民の推薦をうけており、元福岡市議会議員の星野美恵子氏は共産の支持を受けています。
お二人とも新人とはいえ、服部誠太郎氏は直近まで小川洋知事の代理を務めた実績があります。
また、推薦や支持をしている政党に関しても、服部誠太郎氏が大きくリードするのではないかと予想されます。
福岡知事選には当初、元国土交通省局長の奥田哲也氏が立候補の意向を示していました。
自民党の一部の国会議員にも奥田哲也氏を推す声がありましたが、党県議団が支持する服部誠太郎氏に一本化する流れとなっています。
前回の2019年の福岡県知事選も保守分裂となったことからそれを避けるための一本化であったのかもしれません。
<前回の福岡県知事選挙の結果>
小川洋 1,293,648票 当選
武内和久 345,085票
篠田清 119,871票
自民党が分裂したとはいえ、かなりの大差をつけて小川洋氏が当選しています。
篠田清氏は共産党の推薦を受けていますので、今回の星野美恵子氏と似たような立場での出馬となっていますが、票差はかなりありますよね。
今回の選挙は自民党が分裂していないので、さらに票に差がつく結果になることも考えられます。
世間では、注目されるような候補者や、予想のつかない展開が期待される候補者がいないことから、盛り上がりに欠ける選挙だという声もあります。
服部誠太郎氏は初の選挙戦ということもあり、SNSを活用したり、目立つような選挙活動をしていないことも、今回の知事選が盛り上がらない要因かもしれません。
服部誠太郎の家族はどんな人?
服部誠太郎氏はご結婚されており、休みの日には奥様の青少年アンビシャス活動の荷物運びをしてあげているそうです。
まとめ
- 服部誠太郎氏は1954年生まれの66歳です。
- 服部誠太郎氏は大学を卒業後、県庁に入庁しています。
- 服部誠太郎氏は、官僚以外で初めて財政課長に抜擢されるなど、異例の出世をしています。
- 服部誠太郎氏は2011年に副知事に起用されています。
- 服部誠太郎氏は小川氏の病気療養中、知事の職務代理を務めています。