埼玉県朝霞市長選挙が2021年2月21日告示、2021年2月28日投票の日程で行われます。
小山香氏は、愛知県瀬戸市生まれの現在70歳です。
小山香氏は、2007年、朝霞市議会議員に立候補し初当選、以後3期務める
2021年埼玉県朝霞市長選挙に出馬を表明しています。
小山香氏の経歴や学歴、家族について調べてみました。
2021年3月1日追記
- 富岡勝則(無所属・現)当選、2万3319票 当選
- 小山香(無所属・新)1万2076票
小山香の経歴は?
- 小山香氏は1950年愛知県瀬戸市生まれの現在70歳
- 大学院修了後、弁護士になる
- 2007年、朝霞市議会議員に立候補し初当選、以後3期務める
- 2021年2月執行の朝霞市長選挙へ立候補を表明
小山香氏は1950年、愛知県瀬戸市生まれの現在70歳です。
1985年に弁護士活動を始めました。
現在、小山法律事務所を開業し弁護士としてご活躍されています。
弁護士として、埼玉弁護士会副会長・労働問題対策委員会委員長、日弁連憲法委員会委員、関弁連憲法委員会委員、埼玉弁護士会人権のための法教育委員会委員長、日弁連憲法改正対策本部委員、埼玉弁護士会憲法改正対策本部委員、埼玉弁護士会憲法委員会委員、NPO法人埼玉消費者被害をなくす会検討委員など様々な役職を歴任されています。
また10数年間法律・福祉の各専門学校教師を務めるほか、朝霞市情報公開・個人情報保護審議委員、朝霞市施設管理公社評議員、朝霞市第八小学校評議員、朝霞市立第八小学校父母と先生の会父親部会(103の会) 創設メンバーも務めてきました。
小山香氏は、2007年に行われた朝霞市議会議員選挙に無所属で立候補、定数24名に29人が立候補したこの選挙で、1,552票を獲得し7位で初当選を果たしました。
・2011年の朝霞市議会議員選挙では1,106票を獲得、14位で再選を果たす
・2015年の朝霞市議会議員選挙では1,151票を獲得し16位で3選を果たす
・2019年の朝霞市議会議員選挙には立候補せず議員を退任
現職議員を務めていた間に、朝霞市都市計画審議会委員、朝霞市青少年問題協議会委員、朝霞市民政常任委員会委員、朝霞市社会教育委員を歴任しています。
小山香氏は、弁護士として著書「労働力商品理論」・「労働力商品理論の展開」・「破産免責と市民法法理」を発表しています。
小山香氏の趣味はフォークソング、絵画、水泳などです。
小山香氏は、弁護士として活動をする傍ら朝霞市議会議員を務めていた方なんですね。
弁護士資格を持つ市議会議員はなかなか珍しい存在だと思います。
法律家として地方行政に関わった素晴らしい方だと思います。
小山香の学歴は?
- 愛知県立千種高等学校卒業
- 中央大学法学部法律学科卒業
- 立教大学大学院法学研究科博士前期課程 修了
小山香氏は、愛知県立千種高等学校を卒業後、中央大学法学部法律学科に進み、大学卒業後は、立教大学大学院法学研究科博士前期課程を修了されています。
大学院での研究分野は、生活者の権利・生きる権利・人権のための法教育の3つでした。
小山香氏の母校、愛知県立千種高等学校は名古屋市名東区にある公立高校で1963年に開校しました。
現在の偏差値は「68」で、愛知県の公立高校の中では、上位に位置する進学校です。
卒業生には、俳優の舘ひろしさんやミュージシャンの池田貴族さん、愛知3区選出・立憲民主党の近藤昭一衆議院議員、愛知7区選出・自由民主党の鈴木淳司衆議院議員、北海道選挙区選出・自由民主党の長谷川岳参議院議員などがいます。
中央大学法学部は、私立大学の法学部では最高峰に位置する大学ですので、小山香氏は優秀な方だと推察できますね。
小山香が朝霞市長選出馬理由は?
小山香氏は自身のホームページで、今回、立候補を決意した理由として、「富岡市長の5選は妥当か」「35人学級ができない」の2つが大きな理由だとしています。
小山香氏が市議会議員在任中の2018年6月議会の一般質問に取り上げた内容で、市長に対し議員に「討論原稿」の提供をやめるよう要求したことでした。
これに対し市長は、単に資料を渡しているだけであり、今後も続けると答弁しました。
これをやめさせるためには、市長の目の前に、「討論原稿」そのものを突きつける必要があり、小山香氏は朝霞市情報公開請求制度を使って、公文書開示請求をしたところ、職員が作成した「討論原稿」が出てきたと言います。
このことが、同年8月埼玉新聞と朝日新聞に報道され、市長は、記者会見で記者から討論原稿を議員に提供している事実を聞かれ「討論原稿」の提供を認め「好ましくはないのでやめる」と態度を改めたということです。
この点について、小山香氏は多選による弊害であると指摘し、自身は市長と議会との関係をもう一度、リセットをしてそれぞれが住民から選ばれた代表として、相互に尊重しながら自由な対話ができる関係を再生すべきとしています。
朝霞市では、20年にわたり、小学校が新設されておらず、小学校10校のうち3校が過大規模校になり、学校施設利用が困難になったり、いじめ問題・不登校問題が生じやすくなる。
また、きめ細やかな指導ができない等の問題が起き、さらに今3年生に35人学級をしようとすると、市内の4校では整備を要し、教室がなくなる学校では校庭を潰して、プレハブ仮設教室を建設する必要があると指摘しています。
さらに現職市長は、就任後校地探しをやめたばかりか、小学校用地もしくは代替地として、最も妥当な旧四小跡地を大企業に、50年間賃貸したことは、政治の優先課題が間違っていると指摘しています。
小山香の政策や公約は?
- 日常の暮らしを支える
- 子供の権利と育ちを保証
- 誰もが地域で共に生きる権利を保障
- みどりと自然の再生
- 参加と協働並びに透明性をもったまちづくり
小山香氏は主に以下の5つの公約を掲げています。
コロナ対策強化と支援の拡充
被災者相談・支援センター開設
コロナ禍や風水害等、災害に遇われた方へ専門家による相談及び解決を助言します。
生活保護申請手続の配慮
生活保護申請手続を配慮して速やかに決定をする。緊急な場合は現物支給とかで最低限度の生活を支える。
日常の暮らしを支える
専門家職員による支援
市役所職員に弁護士、臨床 心理士、社会福祉士などの専門家を採用し、困りごとがある市民の問題に端的な解決へつなげる。
生活改善型税金等滞納相談
税金、水道料金、学校給食等の滞納者に速やかに相談を行って生活を改善し、滞納状態の解消を助言する。
セーフティネット基金
すべての市民を置き去りにしない。そのためにセーフティネット基金を創り、迅速確実なる救済をする。
人権擁護センター創設
児童等の虐待、 DV被害、高齢者等のさまざまな問題解決窓口を一本化するセンターを創設し迅速に解決をする。
重要な地域課題対応
引きこもり、高齢者課題、認知症不安、 自殺対策、賃貸住宅保証人等の地域課題に取り組む。―詳細は後述する。
相談窓口を支所出張所にも開設
相談窓口を市役所ばかりではなく、身近な支所、出張所にも設ける。
子どもの権利条例
朝霞の子どもがすくすくと育つ権利を再確認し、子どもの最善の利益を考慮して支援するという条例をつくる。
子育てへの財政支援
ひとり親や多子世帯への財政支援を拡充します。
保育園・放課後児童クラブの支援
保育園待機児童ゼロをめざし、また保育の質を高める支援をする。
入学及び奨学貸付金条件の見直し
現在、市税等を滞納していると入学金及び奨学貸付金が受けられない。子どもの最善の利益のために見直す。
過大規模校解消の検討
8小の外、5小、6小も 児童数が1000人を超え、学級数も31 学級を超える文科省のいう過大規模校になって、少人数学級の実施には教室が不足する可能性がある。
フレハブ校舎で校庭を狭くするのではなく、従来から主張してきた期間限定の学校(分校)や将来学校以外に転用可能な複合施設化などを、用地問題や校区問題にも配慮しながら検討する。
ネット留学・海外学校との交流
インターネットを通じて、海外の学校と交流をする。
子どもを守り、育てる教育の質を高めます
さわやか相談室の小学校への配置、更衣室の整備、校則の改善など、子どもの心に配慮した学校をつくります。
中学生放課後活動支援
部活動は、子どもたちの重要なセーフティネット。さらに学習も含めて教職員に頼らない支援をする。
不登校 ・ いじめ問題対応
市の教育相談室の機能を高め、スクールロイヤー、臨床心理士等と連携して、「子どもたちがいきいき」とする学校をつくる。
GIGAスクール構想対応
PC端末学習がはじまる。家庭の通信環境事情の格差による学習環境障害を軽減する。
学校給食改善(食材の安全性と食物アレルギー対応)
食材として無農薬低農薬野菜を提供し、児童・生徒のアレルギー対応を進める。
図書館機能拡大
図書館を知的交流センターとする。読書、学習、仕事その他のオープンスペース、電子図書館、さらにイベント、講座等を開催する。
こども食堂(みんなの)食堂支援
「こども食堂」だけでなく、高齢者等も、利用できる「みんなの食堂」も支援する。
市民大学・コミュニティー活動支援
生涯教育及び交流のサロン等を充実し、市民の自 己 啓 発、交流、地域活動を支援する。
デジタル化推進事業
高齢者等がデジタル化の進む社会から締め出されないように、デジタル化推進事業を行う
福祉まちづくり条例
誰もが地域の中で、散歩、買い物、食事、通院などの日常の生活ができるようにバリアフリーをすすめる「福祉のまちづくり条例」を作くる。
引きこもり対策
地域で見守り交流する機会を持てるように誘っていく。また、当事者や家族によりそって取り組み、それぞれの解決策を発見できるよう手助けしていく。
高齢者課題(独居高齢者問題)
地域で見守り交流する機会を持てるように誘っていく。また、当事者や家族によりそって取り組み、それぞれの解決策を発見できるよう手助けしていく。
認知症不安
民間の見守りサービスとのスムーズな接続や、地域で見守り支える仕組みグループホームなどにより、地域で暮らしていけるようにする。認知症になっても財産の問題が起きないように支える、市民後見制度も検討する。
自殺対策
希死念慮がありながら医療へアクセスするのに躊躇がある人の気持ちにも寄り添い、朝霞市がまず相談やカウンセリングなど行い。専門家につなげる。
賃貸住宅保証人
様々な事情で保証人も保証会社の保証も付けられず賃貸住宅に入居できない人に対して、朝霞市が保証人になるなどの救済を行う。
有償ボランティア制度の推進
ボランティアだけでは事業が長続きしないことがあるので、有償ボランティア制度により、事業継続を推進する。
地域の企業と住民との共生
身近な暮らしの中の商店やまちの企業が地域に根ざして存続することをめざす。
朝霞市内の均衡ある開発
近年は朝霞駅周辺の整備に予算が投入され格差が生じている。朝霞台北朝霞周辺、根岸台岡、宮戸内間木、などの地域でも均衡ある開発を行っていく。
農地の保全
農地の保全は、自然環境や防災に役立つ。生産緑地を維持する。
自然再生条例の制定
朝霞市の自然を守り,再生するための条例を制定する。
市民の憩いの場を広げる。
緑地保護、緑道・遊歩道・ポケットパークなどを設置する。
ごみゼロの推進
リデュース、リサイクル、リユースの推進とごみの減量化、プラチックゴミゼロをめざす。
みんなが参加するまちづくり条例
形式的なパプリック・コメント、審議会等刷新し、直接市民の声が市政に反映する仕組みをつくります。
例:会議の方法では夜間・休日とかオンラインなどの工夫をする。
タウンミーティング
地域課題や、さまざまな意見をタウンミーティング(対話集会)を通して聞き、市民参加のまちづくりを進めます。
公益通報、子どものいじめ通報窓口外部の第三者
通報者の秘密を守るために違法行為の公益通報及び、子どものいじめ通報の先窓口を第三者(弁護士等)とし、事件を解決する。
女性職員の活躍を促進に向けた取組み
職員の仕事と生活の調和を推進し、女性職員の活躍を促進する。
住民参加型公募債
財源が不十分でも市民が望む場合の事業を遂行する。
公契約条例
市が発注する業者に対し、その雇用した労働者に市が指定した賃金の支払いを確保させる旨の条例をつくる。
情報公開制度の刷新
年間500億の事業をしている市は、膨大な情報をもっている。徹底した情報公開により、一方で説明責任を果たし、他方で市民参加をしやすくする。
行政の無駄を整理します。
例 市長公用車(年間 運行委託料約863万円、リース料5年間約394万円)使用見直し
小山香氏は、非常に多くの公約内容を掲げています。
意欲的であることは素晴らしいですが、
- 4年間でどこまで出来るのか?
- 予算の裏付けはあるのか?
など少し疑問に思える部分もあります。
市議会議員を務めた経験がある方ですので、もう少し具体的に踏み込んだ内容であって欲しいとは思います。
もちろん、これがすべて実現できれば言うことはないのですが、ややもすると風呂敷広げすぎとも取られかねません。
小山香の評判は?
現職市長の多選を批判するコメントがありました。
これを読めばある程度納得できるし、納得できなくても議論ができる。
お隣の和光市は松本市長がSNSで発信も交流もしてくれるから、とっても羨ましい…。
朝霞市長もう4期もやってるし、年明けの市長選挙で変わることを祈ります…
小山香氏が、こういう層の声をどこまで選挙戦で糾合して、支援に結びつけるかが結果を左右すると言えるでしょう。
小山香が当選する確率は?
小山香氏は市議会議員を3期務め、いずれの選挙でも、1,100票以上の得票をしていますので、ある程度の支持者がいるものと思われます。
この支持者層に加えて、現職市長の多選を批判する層や現状の市政への反対票を、どのくらい集められるかが勝利への鍵となるでしょう。
もちろん、容易な戦いではありませんが、十分に勝利する可能性はあるでしょう。
小山香の妻や子どもはどんな人?
小山香氏の家族は、妻と社会人の娘さんと息子さんです。
お子さんはと二人とも地元8小、4中の卒業生ですから、お子さんたちは地元朝霞市で育ったことになりますね。
小山香氏本人の年齢を考えると、お孫さんがいても不思議ではありませんね。
お子さんたちが子育て世代であれぱ、その姿から子育て政策に活かせる内容があるかもしれません。
まとめ
- 2月28日の埼玉県朝霞市長選挙に出馬表明している小山香氏は、1950年愛知県生まれの70歳
- 愛知県の高校から中央大学法学部に進み、立教大学大学院を修了後弁護士として活動
- 2007年、朝霞市議会議員選挙に立候補して初当選、以後3期務める
- 2021年2月執行の朝霞市長選挙に無所属で立候補を表明