秩父市長選挙が2021年4月11日告示2021年4月18日投票の日程で行われます。
久喜邦康氏は、秩父市出身の現在の年齢は66歳。
久喜邦康氏は、日本医科大学大学院を修了後は、秩父市で久喜医院を開業しています。初めて秩父市長選出馬したのは2003年、2009年に初当選しますがそれ以降久喜邦康氏の妻が医院長を務めております。
2021年4月4期目となる秩父市長選挙に出馬表明しましたが経歴や評判をチェックしていきましょう。
- 北堀あつし(無所属・新)1万4,812票 当選
- 久喜くにやす(無所属・現)1万4,516票
- 保泉まさひろ(無所属・新)1,169票
久喜邦康の経歴は?
久喜邦康氏は1954年5月30日生まれの66歳で、埼玉県秩父市の出身です。
- 1980年:日本医科大学医学部を卒業
- 1980年:同大学付属病院外科医局に入局
- 1988年:同大学院修了
- 1988年:久喜医院を開業
- 2003年:秩父市長選に落選
- 2005年:秩父市長選に落選
- 2006年:秩父市議会議員に当選
- 2009年:秩父市長に初当選
- 2013年:秩父市長に当選(2期目)
- 2017年:秩父市長に当選(3期目)
久喜邦康氏は日本医科大学大学院を修了後は、秩父市で久喜医院を開業しています。
この病院は2009年の秩父市長選出馬以降からは、奥様が医院長を務めています。奥様は東京女子医科大学卒業で医師をしています。
久喜邦康氏自身は経営、診療のいずれからも離れています。
2003年(旧市)に秩父市長選に無所属で初めて立候補しましたが、現職の市長の栗原稔氏に敗れ落選しています。
2005年には、(旧)秩父市、秩父郡吉田町・荒川村・大滝村が新設合併を行い、新たな秩父市となっています。その合併に伴う市長選挙にも久喜邦康氏は立候補しましたが、(旧)秩父市長の栗原氏に再び敗れ落選しています。
その後、2006年に行われた秩父市議会議員選挙に立候補した際には、無所属で出馬しましたが、3,353票もの票を獲得しトップ当選しています。2位の得票数は1,732票ですのでかなりの票差で当選しています。
2009年に、市長の任期満了に伴う市長選挙に3度目の立候補をし、現職の栗原稔氏に初めて勝利し、初当選しています。
初当選以降、2期目、3期目も当選し市長を務めています。
久喜邦康氏は今回の秩父市長選挙で市長4期目を目指しています。
立教高等学校(現・立教新座高等学校)を卒業
日本医科大学医学部を卒業
久喜邦康氏が卒業した立教高校(現立教新座高校)は、埼玉県新座市にある私立の男子校です。偏差値が72と非常に高く、難関私立大・難関国立大への進学者も多い埼玉県でも有数の進学校です。立教大学の系列校ですので、推薦入学で立教大学に入学することができますが、久喜邦康氏は医学部に進学していらっしゃるので、優秀な立教高校の中でも特に優秀な生徒だったのではないでしょうか。卒業生にはみのもんたさんや、関口宏さんなどがいらっしゃいます。
また、日本医科大学医学部は東京都文京区にある大学で、慶応義塾大学、東京慈恵会医科大学と共に「私立大医学部御三家」と称される名門校です。
久喜邦康の実績や政策は?
まずは、久喜邦康氏のこれまでの実績をご紹介します。
○しっかり土台を固める
- 市民会館と庁舎建設
- 全小中学校の耐震化とエアコン整備
- 秩父地域の水道事業の広域化
- 新火葬場の建設
- 消防4分署統廃合と訓練棟の建設
○安心、充実を実現
- 市立病院に循環器内科、小児科を設置
- 産科医療支援による里帰り出産受け入れ環境の整備
- 子ども医療費の支給対象を18歳まで拡大
- ドクターヘリ・防災ヘリを活用した救急医療体制の維持
- 新規雇用6年で600人以上の増加を達成
- ひとり親世帯への給付金の再支給
- 大雪等の自然災害被害への迅速な対応
○秩父を元気に
- ゴミ発電(事業効果額1億3千万)
- 秩父新電力(株)設立と電力供給の拡大
続いて、4期目の政策をご紹介します。
- コロナから市民を守る!!
- 市立病院・保健センター建設に向けて協議を開始します
- まちの賑わいを取り戻す!!
- 子ども・高齢者に優しいまちづくり!!
- 働く場の確保!!
- アフターコロナを見据えた観光の実践!!
- 未来の秩父市へ向けて!!
久喜邦康氏の政策を細かくチェックしていきましょう。
1.コロナから市民を守る!!
- 希望者にワクチン接種を迅速に進める
- 感染拡大防止に全力を尽くす
- 確実な生活支援と商工業への経済対策
2. 市立病院・保健センター建設に向けて協議を開始します
- 市民の健康促進で免疫力アップ
- 救急診療の充実
- 感染症に対応した専門治療が出来る病院
3.まちの賑わいを取り戻す!!
- 7スクリーンの映画館建設支援
- 子育ての喜びを感じる環境づくり
- 教育環境の整備、タブレットを活用した教育
- ワーケーションとテレワークのまち
4.子ども・高齢者に優しいまちづくり!!
- 健康増進でコロナに負けない身体づくり
- まちなかポケットパーク構想
- 自宅で安心して暮らせる保健医療と医療体制の提供
5. 働く場の確保!!
- 雇用活性化事業と生涯現役事業の推進(国委託事業)
- セメント跡地への企業誘致
6. アフターコロナを見据えた観光の実践!!
- 西武鉄道・秩父鉄道と連携し観光秩父を取り戻す
- ミューズパークに新たな観光拠点を作る
7.未来の秩父市へ向けて!!
- Society5.0で新たな移動と宅配、遠隔診療
- (Society5.0:AIやロボットの力を借りて、我々人間がより快適に活力に満ちた生活を送ることができる社会)
- ゼロカーボンシティ(二酸化炭素排出実質ゼロ)に向けて
- (仮)長尾根高規格道路の建設を目指す
久喜邦康の評判は?
久喜邦康氏の3期12年間の実績の中で特に目立つのが、医療環境の充実への施策です。医師をされているだけあって、市立病院の充実化やドクターヘリなどを活用した救急医療の維持などを行っています。
これらの施策は、新型コロナウイルスが感染拡大している現在、秩父市民の安心感につながっているのではないでしょうか。
新型コロナ対策においても、コロナワクチン接種「秩父方式」を確立し、体温計・マスク・消毒液の全世帯配布など対策の面での支援を行い、また、経済の面においても生活支援、事業者支援には84億円もの費用を投じています。
また、経営状況の悪化が懸念される企業への特別融資として、秩父市が特別枠を設定した独自制度「市ハイパワー資金」を設けています。厳しい経営状況の中小企業は多く、市内の企業から申し込みが殺到し3日間で受付を終了しています。
しかしながら、久喜邦康氏はtwitterで情報を発信しているのですが、今回の市長選挙のポスターに関しての発言で批判を受けています。相手の候補の顔に対する中傷をしたために、中傷内容の程度の低さにがっかりという声がでています。
久喜邦康が再選する確率は?
今回の秩父市長選挙には、現職で無所属の久喜邦康氏(66)、新人で無所属、元埼玉県議会議員の北堀篤氏(70)、新人で無所属、編集者の保泉昌広氏(44)が立候補しています。
2013年の秩父市長選挙の得票数
久喜邦康 19,076票 当選
北堀篤 15,389票
2017年の秩父市長選挙の得票数
久喜邦康 16,022票 当選
北堀篤 15,932票
過去に二度、秩父市長選挙で北堀篤氏と対決することとなっていますが、いずれの選挙でも久喜邦康氏が当選しています。しかし、北堀篤氏は二度の選挙で安定して15,000票あまりの票を獲得しているので、常に油断できない状況の中、選挙戦を戦ってきたものと思われます。
前回の2017年の選挙では、わずか90票差でしたので、今回の市長選へ北堀篤氏はかなり力を入れてくるのではないでしょうか。
また、今回の市長選挙では、自民党内での分裂が起きています。自民党系市議の大半が久喜邦康氏を支援していますが、自民党県連は北堀篤氏を推薦するという「ねじれ」の構図になっています。
久喜邦康氏は、自民党系の市議会最大会派「清流クラブ」所属議員の大半に加え、秩父商工会議所、秩父郡医師会からも実質的支援を受けています。
一方、北堀篤氏は過去2回の選挙では出来なかった、自民党県連の推薦を取り付けることができ、連合埼玉からも推薦を受けています。
自民党県連は、2015年の市長選挙では久喜邦康氏を推薦し、2017年の市長選ではいずれの候補にも推薦を出していません。
記者の取材によると、今回党県連が北堀篤氏を推薦した背景には、北堀篤氏の議席を受け継いだ新井豪県議が主導し決定にいたったという経緯があるようです。
今回の北堀篤氏は一見、推薦もありいい戦いができそうに見えます。しかし、2017年の市長選では久喜邦康氏が進めた市庁舎建て替えへの評価が分かれ、北堀篤氏が「反久喜票」の受け皿になったそうです。ところが今回は反現職陣営の旗印になる目立った政策課題が見当たらず「結集軸」がないことが不安要素だともされています。
久喜邦康の父親も祖父も政治家?
久喜邦康氏の家系は祖父の代から政治家をしています。
祖父の久喜文重郎氏は旧秩父市の市長を務めており、父の久喜愛三郎氏は旧秩父市の秩父市議会議員を務めています。
まとめ
- 久喜邦康氏は1954年生まれの現在の年齢は66歳
- 久喜邦康氏の大学卒業後の経歴は、久喜医院を開業、秩父市議会議員を務め、秩父市長を3期務める
- 久喜邦康氏の家系は祖父の代から政治家