東洋大学4年の西山和弥選手、2021年で箱根駅伝も卒業ですが西山和弥選手の進路はトヨタ自動車に所属することが決まっています。
今後も社会人として活躍することが期待される西山和弥選手の出身中学高校、大学時代の実績や強みを見ていきましょう。
西山和弥の進路は?
西山和弥選手の進路はトヨタ自動車になります。
トヨタ自動車は実業団トップレベルの力を有しており、東京オリンピック代表内定の服部勇馬選手も所属しております。
ニューイヤー駅伝やトラック競技で走る姿が今後も見れますね。
西山和弥の自己ベストは?
西山和弥選手の自己ベストは以下のとおりです。
- 1500m 3分50秒46 (2015年)
- 3000m 8分06秒92 (2017年)
- 5000m 13分46秒95 (2018年)
- 10000m 28分03秒94 (2020年)
西山和弥の過去の成績
西山和弥選手の大学の成績は以下のとおりです。
学年 | 大会名 | 距離 | 記録 | 順位 |
---|---|---|---|---|
大学1年次 | 日体大長距離記録会 | 5000m | 13分51秒58 (自己ベスト) |
27組1位 |
大学1年次 | トライアルinいせさき | 3000m | 8分06秒92 (現自己ベスト) |
優勝 |
大学1年次 | 日本学生陸上競技対校選手権大会 | 10000m | 28分44秒88 (自己ベスト) |
3位 (日本人トップ) |
大学1年次 | 出雲駅伝 | 8.0km(1区) | 23分40秒 | 5位 |
大学1年次 | 全日本大学駅伝 | 9.5km(3区) | 27分21秒 | 3位 |
大学1年次 | 箱根駅伝 | 21.3km(1区) | 1時間02分16秒 | 区間賞(1位) |
大学2年次 | 日本学生陸上競技対校選手権大会 | 10000m | 28分35秒72 (自己ベスト) |
4位 |
大学2年次 | ホクレンディスタンス | 5000m | 13分46秒95 (現自己ベスト) |
10位 |
大学2年次 | 出雲駅伝 | 5.8km(2区) | 16分54秒 | 6位 |
大学2年次 | 全日本大学駅伝 | 11.9km(2区) | 33分11秒 | 14位 |
大学2年次 | 箱根駅伝 | 21.3km(1区) | 1時間02分35秒 | 区間賞(1位) |
大学3年次 | 出雲駅伝 | 8.0km(1区) | 24分41秒 | 10位 |
大学3年次 | 全日本大学駅伝 | 12.4km(5区) | 37分28秒 | 11位 |
大学3年次 | 箱根駅伝 | 21.3km(1区) | 1時間03分15秒 | 14位 |
大学4年次 | 日本インカレ | 10000m | 28分43秒17 | 5位 |
大学4年次 | 宮崎県長距離記録会 | 10000m | 28分03秒94 (自己ベスト) |
2位 |
西山和弥選手は箱根駅伝2018、2019で1区連続区間賞を取り、鮮烈なインパクトを残しました。
5000m、10000mといったトラックも順調に自己ベストを更新し、順調と思えました。
しかし、大学3年生のときに事件は起きました。
関東私学六大学対校陸上の3000mのときです。
ここで西山和弥選手は8分57秒51で7位の記録が残っています。
本来の西山和弥選手の力から考えると、非常に遅いタイムです。
実は、このとき左足のスパイクが脱げたまま走り、ゴールするやいなや、「痛い痛い」と叫びながら倒れ込みました。
後続の選手にかかとをスパイクで踏まれてしまっていました。
さらに無理なフォームで完走したため、股関節を痛めてしまいました。
このことがきっかけなのか、大学3年生は苦しい駅伝シーズンを送ることとなります。
出雲駅伝は1区区間10位。全日本大学駅伝は5区区間11位。
1年時から続いていた、箱根駅伝1区区間賞も区間14位。
東洋大学のスターターとして輝きつづけてきた西山和弥選手。
彼を襲った突然の不調。
今までの西山和弥選手らしい走りとは程遠く、心配する声も少なくありませんでした。
コロナ禍もあり、箱根駅伝2020以降、レースがしばらくなかった今シーズン。
スランプを脱出したのか気になるところですが、得られる情報は「SugarElite
」の参加したということだけでした。
「SugarElite」とは現マラソン日本記録保持者大迫傑選手が世界で戦える日本選手
を育成するための短期キャンプです。
キャンプを終えた西山和弥選手の今季初レースは9月に行われた日本インカレの10000mでした。
箱根駅伝2020から実に8ヶ月ぶりのレースです。
レース展開としては、留学生グループに付いていかず、スタートから集団の中盤を
陣取り、6000mを過ぎた辺りから前の選手を次々と抜かしていく展開でした。
最終的に順位を4位に押しあげ、28分43秒17と駒大の田澤廉選手に次ぐ日本人2位でゴールしました。
復調を思わせる素晴らしい走りでした。
そして、10月に行われた宮崎県長距離記録会、10000m。
今度は終始トップグループに付いていき、最終的には相澤晃選手(旭化成)の驚異のラストスパートで離されましたが、9000mまではトップグループで走ることができました。
結果は28分03秒94。自己ベストを大幅に更新しました。
このタイムは現役大学生の中で1位となる記録であり、完全復活を果たしました。
また、レース後に相澤選手に握手を求めに行った姿も印象に残ります。
心身共に余裕ができた証拠だと思います。
今後、全日本大学駅伝、箱根駅伝と駅伝が続きますが、東洋大学の酒井監督は以下のようにコメントしています。
「今季、西山和弥選手は殻を突き破りました。全日本大学駅伝では主要区間に起用します。エースの仕事をしてくれるはずです。」
大学生活ラストとなる今シーズン、有終の美を飾ることができるのか、十分期待できます。
西山和弥の出身中学は?
地元の「群馬県伊勢崎市立第一中学校」に通っていました。
以下が中学校時代の主な実績です。
全国大会でもトップクラスで活躍していたのがわかります。
- 中学2年次
ジュニアオリンピック陸上競技B1500m 4位 - 中学3年次
ジュニアオリンピック陸上競技A3000m 3位
都道府県対抗男子駅伝2位(2区区間賞)
西山和弥の出身高校は?
長距離に力があることで定評がある「東京農業大学第二高等学校」に進学しました。
表彰台にのるような成績がありませんでしたが、インターハイや国体は出場しています。
また、駅伝では多くの活躍をしています。
- 高校1年次
全国都道府県対抗駅伝競走大会 2区(3.0km) 区間賞 8分30秒 - 高校2年次
関東高校駅伝競走大会 1区(10.0km) 区間賞 29分27秒 - 高校3年次
全国高校総体 5000m 7位 14分06秒51
同世代のエース、遠藤日向に完全敗北した高校3年間となりました。
西山和弥の強さの秘訣は?
西山和弥選手の強さの秘訣は、
- アップダウンにも耐えることが出来るタフさ
- 競り合いの強さ
です。
東洋大学に入学後に酒井監督とフォームの改造をしたことが功を奏し、ケガで低迷していた中からハムストリングスを上手く使った走りができるようになりました。
身体の軸が全くぶれないランニングフォームは必見ですよ。
西山和弥は箱根駅伝で何区を走る?
箱根路では3年間1区を走り続けてきました。
1年生、2年生では区間賞。
3年生のときも区間賞を期待されていましたが、高速レースに付いていけず14位に沈みました。
4年生の今回は4年連続の1区、もしくは東洋大のエースとして初の2区出走が考えられます。
いずれの区間を走っても、直近の実績から区間賞争いができると思います。
まとめ
- 西山和弥選手の進路はトヨタ自動車
- 西山和弥選手の自己ベスト(10000m)は28分03秒94で現役大学生の中でトップの記録
- 西山和弥選手の実績は、大学1年、2年時には区間賞、3年時スランプ。
4年時現在、完全復活 - 西山和弥選手の中学校は、群馬県伊勢崎市立第一中学校に通い、全国大会で上位の実績あり
- 西山和弥選手の高校は、東京農業大学第二高等学校に通い、全国大会の入賞止まりという大会が多かった
- 西山和弥選手の強さの秘訣は、タフさと競り合いの強さです。
- 西山和弥選手が2021年箱根駅伝では、1区もしくは2区を走ると予想