佐野市長選挙が2021年4月4日告示2021年4月11日投票の日程で行われます。
岡部正英氏は、栃木県佐野市相生町生まれの現在82歳です。
岡部正英氏は、高校卒業後株式会社オカベ住設に就職、その後1987年4月に佐野市議会議員に当選し3期勤め、2005年4月から佐野市長選に当選し4期勤めています。
2021年4月の佐野市長選挙に当選すれば5期目となります。
岡部正英氏の経歴や評判をチェックしていきましょう。
- 金子裕(無所属・新)2万7,752票 当選
- 岡部正英(無所属・現)1万2,854票
- 高際弘幸(無所属・新)6,520票
- 井川克彦(無所属・新)5,914票
岡部正英の経歴は?
岡部正英氏は1938年(昭和13年)9月22日生まれの82歳で、栃木県佐野市相生町の出身です。
- 株式会社オカベ住設に就職
- 関口商事株式会社創設
- 1987年4月:佐野市議会議員に当選
- 1995年4月:栃木県議会議員当選
- 1999年4月:栃木県議会議員当選(2期目)
- 2003年4月:栃木県議会議員当選(3期目)
- 2005年4月:佐野市、田沼市、葛生町の1市2町の対等合併による佐野市長選挙に当選
- 2009年4月:佐野市長選挙に当選(2期目)
- 2013年4月:佐野市長選挙に当選(3期目)
- 2017年4月:佐野市長選挙に当選(4期目)
学生時代には陸上競技で華々しい活躍をされています。
高校卒業後は、株式会社オカベ住設に就職され、1987年岡部正英氏が49歳のときに佐野市議会議員に初当選しています。
市議会議員のときには、議会運営・総務各副委員長を歴任され、その後栃木県議会議員に57歳で初当選し、3期務められています。
県議会議員を務められているときには、土木委員長や災害対策特別委員、経済企業委員長など他にもたくさんの委員や委員長を歴任されています。
2005年には、佐野市、田沼市、葛生町の1市2町の合併による佐野市長選挙に出馬し、旧佐野市長の飯塚昭吉氏、元市議の金子裕氏を破り当選しています。
合併以来16年間佐野市長を務められており、現在全国最高齢市長となっています。今回の市長選挙では82歳で5期目を目指します。
岡部正英の学歴は?
栃木県立佐野高等学校
インターハイで入賞、国体入賞、全国高校東西対抗陸上5,000メートル準優勝、青森-東京駅伝出場しています。高校時代には1,500メートル競走高校日本記録を樹立しています。
岡部正英の実績や今後の政策は?
佐野市が合併してからの16年間佐野市長を務められており、その間にさまざまな施策をしています。
- 佐野田沼インター産業団地、黒袴・佐野インター産業団地の造成、積極的な企業誘致
- インランドポート構想の実現
- 小・中学校の教室にエアコンを設置、トイレの洋式化、ブロック塀の撤去など教育環境の整備
- 施設一体型小中一貫校「あそ野学園義務教育学校」を開校
- 新庁舎建設
重点政策として台風19号の復旧復興スピード化を掲げています。
- 台風19号水害からの復旧復興スピード化
- 抗原検査・PCR検査で市民を守る
- 75歳以上の方に「さ~のって号」無料バスの発行
- 高校3年生まで医療費の無料化へ、出産特別給付金の5万円支給を継続
- 中山間地域の活力回復と持続可能な佐野市
- 「誇れる佐野市」「住みたい佐野市」
①台風19号水害からの復旧復興スピード化
- 河川・道路・橋・公共施設の復旧スピード化
- 被害者に寄り添った支援が進むよう制度の見直し
- 激しさを増す自然災害に対し、強靱な防災システムづくり
②抗原検査・PCR検査で市民を守る
- 医療機関と連携して技術進展を踏まえ、抗原検査とPCR検査の迅速化と必要な時必要なだけ受けられる仕組みづくり
- 市民を感染症から守るため、医療体制の支援と情報の公開
- サービス業をはじめ中小・小規模事業者への支援強化
③75歳以上の方に「さ~のって号」無料バスの発行
- 2次救急医療機関・緊急外来・夜間休日診療を支援し、地域医療体制の強化と維持
- 地域包括ケアシステムの充実で高齢者にやさしく。生きがいをもって活躍できる仕組みづくり
④ 高校3年生まで医療費の無料化へ、出産特別給付金の5万円支給を継続
- 子育て環境の整備。安心して暮らせる支援策の強化
- 幼保教育の充実・負担軽減と義務教育学校(小中一貫校)の整備促進
- 短大・高校と連携し教育力の向上とグローバルな人材の育成
⑤中山間地域の活力回復と持続可能な佐野市
- 農業・林業・商業・工業・鉱業の振興で地域に活力を
- 日常生活を快適に。道路と交通ネットワーク整備
- コンパクトシティの推進と地域特性を活かした小さな拠点づくり
- 未来技術を活用したスマートシティの実現
(防災・感染症対策・教育・防犯・中山間地活性化・公共交通等) - 身の丈に合った行政サービスで持続可能な佐野市を目指す(SDGs)
⑥「誇れる佐野市」「住みたい佐野市」
- 出流原スマートICと周辺整備
- 国道50号線沿線開発整備の事業化
- 企業本社移転の促進と移住定住を促進する魅力度アップ
- 地域の伝統や文化活動の支援で潤いのあるまちづくり
- 市の財源確保のためふるさと納税・ネーミングライツの促進
岡部正英が佐野市長としての評判は?
昨年6月、新型コロナウイルス対策の財源に充てるため、自身の7月から12月までの月額給与を10%減額する条例案を市議会定例会に提出し、可決されています。
また、新型コロナウイルス対策に関して、佐野市独自で約1,500人の高齢者施設職員に抗原検査を実施したり、市民に向けた情報提供をするなど感染拡大防止への取り組みを評価する声があります。
新型コロナウイルス感染者の個人情報について、詳しい情報を市町でも共有できるよう県に申し入れています。これは、自宅療養で外出も出来ない市内の感染者を支援しようにも情報がなく接触ができないことからの提案です。あらゆる角度からの対策や支援を積極的に行っていることに岡部正英氏は佐野市の誇りだという声もあります。
岡部正英が再選する確率は?
選挙戦となるのは2009年以来12年ぶりです。
佐野市長選の他の立候補者は、行政書士の高際弘幸氏(64)、前市議の井川克彦氏(64)、前県議の金子裕氏(58)です。いずれも無所属で新人です。4氏はいずれも自民系で保守分裂での戦いになります。
金子裕氏は2005年の合併後の市長選以来の出馬で、そのときの結果はこのようになっていました。
<2005年市長選挙時の結果>
岡部正英 27,776票
飯塚昭吉 24,772票
金子裕氏 17,568票
岡部正英氏と飯塚昭吉氏で票を割る形になっていますが、金子裕氏もかなりの票を集めています。
2009年に行われた佐野市長選には旭岡勝義氏が立候補し一騎打ちとなっています。
<2009年市長選挙時の結果>
岡部正英 47,596票
旭岡勝義 13,946票
かなりの票差で当選していますが、それから12年も経っていますので、今回どのくらい岡部氏が票を集めるか想像がつきません。
また今回立候補した4氏は、岡部氏はもちろんですが他の候補者も60前後とそこまで若くはありません。そうなると、若い世代への認知やアピールが難しくなってきそうなものです。しかしながら、4氏全員が公式twitterで情報発信をしているなど、新しい選挙活動を取り入れています。12年ぶりということで、岡部正英氏をはじめ他の候補者も力を入れているのではないでしょうか。
高際氏は現職の多選を批判しており、井川氏も古い体制の打破を強調しています。
4期16年の市政運営や台風被害、新型コロナウイルス感染拡大による経済などへの対策に対して、市民がどう評価するかがポイントになりそうです。
世間では、12年ぶりの選挙戦ということと、現職対新人3名という構図に注目が集まっています。また、4氏全員が自民系という、珍しい保守分裂の様相にも注目する声があります。
岡部正英の妻や子どもはどんな人?
岡部正英氏はご結婚されており、お子様もいらっしゃいます。長女の岡部光子氏には娘さん息子さんがいるので、お孫さんもいらっしゃいます。
岡部光子氏は自民党佐野支部の女性部幹事を務めるなどの活動をしていましたが、2019年に栃木県議選に立候補しています。現職3名を相手に唯一の新人として戦いましたが、当選しています。
まとめ
- 岡部正英氏は1938年生まれの82歳で全国最高齢の市長です。
- 岡部正英氏は高校を卒業後オカベ住設に就職しています。
- 岡部正英氏は関口商事株式会社を創設しています。
- 岡部正英氏は49歳で政界に進出しています。
- 岡部正英氏は佐野市議会議員を1期、栃木県議会議員を3期、佐野市長を4期務めています。
- 佐野市長選が選挙戦になるのは12年ぶりで、過去2回岡部氏は無投票で当選しています。
- 岡部氏の娘の岡部光子氏も栃木県議会議員を務めています。