川崎市長選が、衆議院議員総選挙と同じ、10月31日に行われます。
立候補者は、共産党が推薦する新人の市古博一(いちこ ひろかず)氏、新人の川村るみ子氏、現職の福田紀彦氏の3人で、いずれも無所属での出馬です。
福田紀彦氏は1972年4月20日、川崎市生まれの49歳です。
現職の市長で、川崎市を「最幸のまち」にする施策を実行するため、3期目の当選を目指しています。
現在は、市内の宮前区犬蔵に住んでいる福田紀彦氏ですが、高校生から大学生までは、アメリカのアトランタで生活していました。
そんな福田紀彦氏の経歴や学歴、評判をチェックしていきましょう。
福田紀彦の経歴は?
1995年 ファーマン大学(政治学専攻)卒業
1995年 衆議院議員秘書 就任
2003年 神奈川県議会議員選挙 当選(1期目)
2007年 神奈川県議会議員選挙 当選(2期目)
2009年 神奈川県知事秘書 就任
2010年 早稲田大学マニフェスト研究所客員研究員 就任
2013年 川崎市長選挙 当選
福田紀彦氏は、アメリカのファーマン大学を卒業し、日本へ帰国後は衆議院議員の秘書として働いていました。
2003年には、神奈川県議会議員選挙に民主党の公認で出馬し、県議会最年少で当選しています。
続く2007年には、県議会議員選挙で2期目の当選を果たし、任期途中の2009年に川崎市長選挙に立候補しましたが、残念ながら落選してしまいました。
早稲田大学マニフェスト研究所の客員研究員、県知事秘書等を経て、再度2013年に挑戦した市長選で、初当選しました。
2017年には、史上最多得票での再選を果たしています。
福田紀彦の学歴
1985年 川崎市立長沢小学校
1988年 川崎市立長沢中学校卒業
1991年 アトランタマッキントッシュハイスクール 卒業
1991年 アファーマン大学(政治学専攻) 卒業
福田紀彦氏は、地元の川崎市で中学校まで進学しています。
その後、中学卒業のタイミングで父親の転勤があり、アメリカのアトランタに移り住み、アトランタマッキントッシュハイスクールに入学しました。
英語が得意だった訳ではなく、現地の高校に溶け込むのはかなり大変なことでした。
しかし、そんなアメリカ生活のおかげで、政治の道へ進むことになりました。
アメリカでは、高校のクラスメートや教師が政治や選挙について議論したり、地域貢献活動をしたりするのが当たり前でした。
政治に無関心な人が多い日本との違いを目の当たりにして、強い衝撃を受けました。
私立のファーマン大学に進学した後は、政治学を専攻し、政治の勉強を始めました。
毎日大量の課題をこなすハードな学生生活を送っていたようですが、福田紀彦氏は楽しい日々だったと振り返っており、当時から政治への高い関心や熱心な様子が伝わってきます。
福田紀彦の政策や実績は?
【福田紀彦の政策】
- 外国人学校児童への補助金 創設
- 川崎市差別のない人権尊重まちづくり条例 制定
- パートナーシップ宣誓制度 導入
韓国・朝鮮にルーツを持つ住民が多く住む川崎市で、福田紀彦氏は2013年に、予算計上されていた朝鮮初級学校2校に対する整備等補助金・教職員向け研修費補助金・児童等保護者補助金の計840万円を交付を見送りました。
日本人市民と外国人市民の公平性を保ちながら、政策の舵取りをしていこうとしているのでしょう。
最終的に、外国人学校児童等健康・安全事業補助金、外国人学校児童等多文化共生・地域交流補助金を新たに創設しており、現時点で市内の外国人学校は朝鮮学校しかないため、補助金名を変えた形で朝鮮学校の子どもや保護者のためにも公的な支援を続けています。
また、2019年には「川崎市差別のない人権尊重まちづくり条例」を制定し、翌年には性的少数者(LGBTQ等)の同性カップルが男女の法律婚と同等の扱いを受けられる「パートナーシップ宣誓制度」を導入、実施しました。
他の自治体に先駆けて、多様性に配慮した政策を進めていますね。
【福田紀彦の実績】
49施策
- 生活「暮らしの安心に必要な機能に、15分でアクセスできる生活都市へ」
(安全・安心、子育て、高齢者・障がい者 福祉、地域交通インフラ、教育) - 自然環境「世界のモデルケースになる、リサイクル都市へ」
(環境・脱炭素、緑・公園) - 産業「地球環境と共生できるものづくり都市へ」(産業)
- プラス1チャレンジ「子ども、若者の声を市政に」
- 車座集会
市長2期目のマニフェストとして福田紀彦氏が掲げた49施策が、2021年、関東学院大学法学部准教授ら5人による第三者評価で、達成率86.8%と評価されています。
精力的に、市の課題に取り組んでいることが、結果として出ていますね。
車座集会は、市の課題解決に向けて、市長と市民が直接対話をする機会です。
幅広いテーマで自由に意見交換をしたり、各区の特徴や市政課題をベースとして、テーマを決め、深い議論を行ったりもしているそうです。
市民の声をちゃんと反映してもらいたいですね。
福田紀彦の評判は?
福田紀彦氏への評判よりも、福田紀彦氏が制定した「川崎市差別のない人権尊重まちづくり条例」に対する賛否の評価が多く見られました。
政治に無関心な日本人が多い中で、市政のことを真剣に考える市民が多そうですね。
福田紀彦が再選する確率は?
福田紀彦氏の再選確率は低くはないでしょう。
現職である福田紀彦氏に、3期目も託したいと思う市民も多いのではないでしょうか。
一方で、「川崎市差別のない人権尊重まちづくり条例」に関して、日本人への逆差別に当たるのではないかという反対や懸念の声をあげる市民も一定数いることから、投票結果が他の候補者に分散する可能性も少なからずあるでしょう。
福田紀彦の家族はどんな人?
福田紀彦氏の家族構成は、妻、長女、長男、次男の5人家族です。
家族によく手料理を振る舞っており、何を作ってもおいしいと言われているとか。
妻の詳細な情報は不明ですが、結婚して今年で19年目になります。
福田紀彦氏が自宅にいる時には、必ず自分が食事を作るという決まりを作り、妻と約束を交わしました。
どんなに市長の仕事が忙しくても、家族との時間を大切にしたいという気持ちがあるのがわかりますね。
市長になって間もない2014年のインタビューで、子どもは当時9歳、6歳、2歳の3人
と話していたことから、現在は長女が高校生、長男が中学生、次男が小学生になっていると推定できます。
まとめ
- 現職川崎市長の福田紀彦の年齢は、1972年生まれの49歳で、川崎市の出身です。
- 福田紀彦の学歴は高校と大学をアメリカで過ごし、帰国後、秘書や県知事を経て、市長に就任
- 福田紀彦は、川崎市長になって2期目を迎えています。
- 福田紀彦は、49施策を実行し、車座集会で市民と対話している
- 福田紀彦の家族構成は、妻、長女、長男、次男の5人家族