2020年10月29日告示11月15日投票で栃木県知事選挙が行われます。
立候補を予定している、たのべ隆男さん。
元NHKに勤めたいたということもありトークがとても上手で政策などを聞いていると、聞きほれてしまうほどです。
そんな新人たのべ隆男氏の経歴や学歴、評判などを調べてみたのでご紹介します。
たのべ隆男の経歴は?
- 東京大学を卒業後1983年NHKに入局
- 2013年 NHK福島放送局副局長に就任
- 2014年 NHK宇都宮放送局局長に就任
- 2015年 NHKを退職
- 2016年 参議院通常選挙に栃木県選挙区より立候補、次点で落選
- 2017年 有限会社田野辺運送店社長に就任
- 2020年 株式会社田野辺社長就任
- 2020年6月 栃木県知事選挙への立候補を表明
たのべ隆男氏は1960年3月21日、栃木県芳賀町生まれの60歳です。
父は元栃木県議会議員・芳賀町長を務めた田野辺充男氏で、たのべ隆男氏は充男氏の次男に当たります。
東京大学法学部を卒業後、1983年にNHKにディレクターとして入局し、番組制作ディレクターとしてNHK高松放送局、東京報道局ニュースセンター、演岸戦争の現地特派員、札幌放送局、東京本部経済番組制作デスク、盛岡放送局、 本部スポーツ報道センターに勤務し、徳島放送局放送部長を務めました。
その後、2013年NHK福島放送局副局長に就任、2014年NHK宇都宮放送局局長に就任、2015年にNHKを退職しています。
2016年、参議院通常選挙に栃木県選挙区より民進党・共産党・社民党・生活の党の推薦を受けて無所属で立候補し、31万票あまりを獲得しましたが、自由民主党の現職・上野通子氏の前に次点で落選しました。
2017年に家業である有限会社田野辺運送店の社長に就任し、芳賀町で父充男氏と同居し介護を始めました。
跡を継いだ運送会社は3年間経営した後、後継者がいないことを理由に同業者へ譲渡しました。
たのべ隆男氏は「家業を手放す葛藤はあったが、後継者がおらず、従業員のためを思えばベストだと思った」と語っており、この経験を同じように悩む中小・小規模事業者の事業承継の支援に役立てたいと話しています。
2020年2月に他企業の従業員のための送迎バス運行請負会社である株式会社田野辺を設立し社長に就任しています。
2020年6月、同年12月に任期満了を迎える栃木県知事選挙への立候補を表明しました。
現在88歳の父と2人暮らしをしています。
たのべ隆男氏の座右の銘は、天台宗の開祖最澄(さいちょう)の教え「一隅を照らす者、これ国の宝なり」を挙げています。
自分の役割を果たす大切さを説いた言葉で、祖父の代から続く運送店の社訓です。
趣味はウオーキングです。
たのべ隆男氏は、NHKで局長まで務めた後に参議院議員選挙に出身地から立候補されていますので、やはり父親の影響はあったのでしょうか。
NHKでの経験を活かして発信力を高めたいとの政策や、中小企業経営を経験したことでの中小企業活性化や事業継承の問題、父を介護した経験から介護政策に対しての発信も経歴からみて頷けるところです。
たのべ隆男の学歴は?
- 1972年 芳賀町立稲毛田小学校卒業
- 1975年 芳賀町立芳質中学校卒業
- 1978年 栃木県立宇都宮高等学校卒業
- 1983年 東京大学法学部卒業
たのべ隆男氏は地元の小中学校を経て、栃木県立宇都宮高等学校を卒業後、東京大学法学部に進んでいます。
中学時代は剣道部、高校時代は宇都宮で下宿生活をしながら山岳部に所属し主将を務めました。
東京大学法学部時代はマスコミ研究会で活動し、中国の社会事情に関心を持ち、中国各地を訪ねたり。
社会問題を研究する活動を行い、東京都荒川区の夜間中学校で働きながら学ぶ人達を取材した経験を持っています。
地域社会の実態や課題を取材し、 広く世の中に伝える仕事がしたいとマスコミを志すようになりました。
たのべ隆男氏が卒業して栃木県立宇都宮高等学校は、旧制栃木中学校として1879年に開校した栃木県で最も歴史がある高校で、通称「宇高」と呼ばれる名門校として知られています。
現在の偏差値は72ですので、県下きっての進学校と言えます。
たのべ隆男氏はまさにエリートコースを歩んできていると言えますね。
会社経営者で県議会議員・町長を務めた父に持ち、ご本人は東大卒ですから庶民の味方かと言われると正直少し微妙な感じもします。
たのべ隆男の政策や公約は?
たのべ隆男氏は
「たのべ隆男と一緒に栃木を変えよう。他県に負けない 新知事と誇れる県へ」
と訴えて、以下の政策を掲げています。
- コロナ対策で県民を守る!
- 栃木の魅力をしっかり発信
- 脱原発&再生エネを促進
- 防災省設置を提言&誘致
- ジェンダー/生き方先進県
- 子育て/教育先進県
①の「コロナ対策で県民を守る!」として、国の基準以上の独自接查を実施し高齢者と子どもを県が守るとしています。
たのべ氏の提案するコロナ対策は、3つの「守る」を実現するとして、
- 検査体制を拡大し、 命を守る。
- 情報公開を徹底し、 安心を守る。
- 市町への予算移譲で、 くらしを守る。
を挙げています。
②の「栃木の魅力をしっかり発信」は、 テレビで鍛えた演出力と説明力を駆使して、魅力度ランキング最下位脱出を図るとしています。
③の「脱原発&再生エネを促進」は、SDGs(持続可能な社会)実現を目指して、環境産業で雇用も生み出すとしています。
またエネルギー自給県を目指すとして、再生可能エネルギーの活用を訴えています。
④の「防災省設置を提言&誘致」として東京・日本・県民を救う防災先進県にするとして、県内の人災水害を二度と起こさないことを目指すとしています。
⑤の「ジェンダー/生き方先進県」として、女性副知事の任用と女性管理職30%を目指すとともに、同性パートナーシップの県条例を制定としています。
⑥の「子育て/教育先進県」については、少人数25人学級で多様性教育を図るとともに、保育士を増やして保育の質の確保と定員増加を図るとしています。
また「ALL -IN とちぎビジョン」と称する栃木県のビジョンとして
- 持続可能な人と地球に優しいとちぎ
- 防災&健康作り先進とちぎ
- 新構想で新しい豊かさが続くとちぎ
- 地域責任社会の実現で安心とちぎ
を掲げています。
たのべ隆男の評判は?
たのべ隆男氏の評判をSNSで見てみると、政策について特に脱原発・再生可能エネルギーの活用について賛否がハッキリ別れています。
原発依存の脱却へ期待する声がある反面、再エネ活用への過度の傾斜は電気料金負担への懸念の声も上がっていますね。
コロナウイルス対策についてもPCR検査の拡充について、現在の県の取り組みへの不満の声があります。
反面検査の精度についての疑問点を問う声もあります。
また街頭演説で魅力度ランキングが最下位になったことに関して、前年まで最下位だった茨城県に負けたことを引き合いに「納豆にイチゴが負けてどうする」などと発言したことについて批判の声があります。
現職候補が4期16年の長期政権になっているため、新人のたのべ隆男氏への期待の声も多いようです。
たのべ隆男の家族は父親以外いる?
たのべ隆男氏は、1985年25歳の時に香川県で保育士であった妻と出会い結婚されています。
1986年に長女が誕生、その後次女、長男が生まれ5人家族になっています。
また2015年、孫が生まれています。
現在は父と2人暮らしされていますので、他のご家族とは一緒に暮らしていないようですね。
たのべ隆男氏の父、田野辺充男氏は1961年家業であった運送業を継いで有限会社田野辺運送店を設立し代表取締役に就任しました。
その後1967年4月に芳賀町町議会議員に当選しています。
1971年に栃木県議会議員に当選し以後5期務めました。
1989年には栃木県議会議長も務めています。
1991年、芳賀町長選挙に立候補し当選、2期務めましたが3選を目指した1999年の町長選挙で落選し、その後は運送会社の社長業に専念していました。
たのべ隆男が当選する確率は?
🌻選挙戦10日目🌻
おはようございます😃
黒羽から始めました🎉栃木は見事な秋晴れ🍁
今日も一人でも多くの方にお会いしたいです🍁
お会いできるのを楽しみにしています🌻🌻🌻#今日のたのべ#11月15日投票#栃木県知事選#栃木県知事選挙#たのむべたのべ pic.twitter.com/fVvmDxZ0F0— たのべ隆男/栃木県知事候補 (@TanobeTakaoTCG) November 6, 2020
現職候補が4期16年務めていることもあり、多選批判の声はかなり大きいようです。
また今回は野党各党は推薦はしていないものの自主支援という形でたのべ隆男氏を支援していますので、その効果も期待できます。
反面、首長選挙は知名度の差から現職有利の側面もありどちらが優位かは判断が困難です。
ただ最近行われた富山県知事選挙でも5選を目指した現職候補が破れていますので、たのべ隆男氏の当選の可能性も十分あると思います。
まとめ
- たのべ隆男氏は1960年3月21日、栃木県芳賀町生まれの60歳
- 地元の小中学校から県立宇都宮高校を経て東京大学法学部を卒業
- 大学卒業後NHKへ入局、各地の放送局でディレクターや管理職として勤務
- NHKを退職後、2016年参議院議員選挙に立候補するも落選
- 2017年家業を継ぎ、父と同居し介護を始める
- 2020年栃木県知事選挙へ立候補