2020年10月29日告示11月15日投票で栃木県知事選挙が行われます。
現職、福田とみかず氏が5期目の出馬を表明しております。
過去4回の選挙で40万票以上の得票を集めた経歴がある福田とみかず氏の経歴や学歴、評判などを調べてみたのでご紹介します。
福田とみかずの経歴は?
- 1953年5月21日、栃木県今市市(現:日光市)生まれの現在67歳
- 1972年 高校卒業後栃木県庁に入庁
- 1981年 栃木県庁を退職し建築設計・行政書士事務所を開業
- 1983年 宇都宮市議会議員選挙に立候補し初当選、2期務める
- 1991年 栃木県議会議員選挙に立候補し初当選、2期務める
- 1999年 宇都宮市長選挙に立候補し初当選、2期務める
- 2004年 栃木県知事選挙に立候補し初当選、現在4期目
- 2020年 5期目を目指して栃木県知事選挙に立候補
福田とみかず氏は1953年5月21日に栃木県今市市(現:日光市)で生まれ、現在67歳です。
高校卒業後、1972年4月に栃木県庁に入庁し、宇都宮・鹿沼土木事務所建築課本庁住宅課に勤務しました。
福田とみかず氏は県庁に勤務する中でさまざまな議員と関わり、黒を白にしようとする政治家を目の当たりにしたことがきっかけで、県庁という組織の中の一つの歯車として生涯を送るよりも、大きな組織全体を見渡しながら仕事をすることができれば、自らの思いを実現できると考えて自身が政治家をなること決意したと語っています。
福田とみかず氏は人との出会いを求めて、また政治家への修行として勤務終了後に電車で通学し、1979年に日本大学理工学部建築学科を卒業しています。
福田とみかず氏は1981年に栃木県庁を退職し、宇都宮市で建築設計・行政書士事務所を開業しました。
仕事と同時に後援会活動も開始しました。
また同年に喜江子夫人と結婚しています。
また政治評論家の鈴木精七氏に師事し、政治家になるための基礎を学びました。
福田とみかず氏は1983年、宇都宮市議会議員選挙に立候補し、最下位の48位ながら29歳で初当選を果たしました。
1987年、宇都宮市議会議員選挙に2期目を目指して立候補し大幅に得票を伸ばして6位で当選を果たしました。
福田とみかず氏は1990年、栃木県議会議員補欠選挙に立候補するも次点で落選。
1991年、捲土重来を期して栃木県議会議員選挙に立候補しトップで初当選を果たしました。
任期中に議会の経済企業常任委員長を務めています。
その後1995年に2回目の当選を果たし、産業振興対策特別委員長を務めました。
1999年、宇都宮市長選挙に立候補し初当選を果たしました。
2003年には2回目の当選をしています。
福田とみかず氏は2004年12月、前職の宇都宮市長から栃木県知事選挙に立候補し、当時現職の知事であった福田昭夫氏を破り、当選を果たしました。
福田昭夫氏は前回2000年の県知事選挙に現職の今市市長から立候補、当時5選を目指していた渡辺文雄氏をわずか875票差で破り初当選を果たしましたが、2回目の選挙では福田とみかず氏に12万票以上の大差をつけられて落選となりました。
その後、2008年に栃木県知事に再選、2012年に3選、2016年に4選を果たしています。
今回の選挙について、福田とみかず氏は一時期立候補しない意向を示していた時期もありましたが、コロナウイルス対策等継続的に県政を進める必要があるとして2020年8月に5期目を目指して立候補することを表明しました。
福田とみかず氏は過去4回の知事選挙でいずれも自由民主党・公明党の推薦を受けて、2選、3選、4選の選挙はいずれも共産党の推薦候補を破っての当選となっています。
過去4回の選挙で40万票以上の得票を集め、選挙では無類の強さを発揮しています。
今回はどうなるでしょうか。
福田とみかずの学歴は?
- 1966年 旧今市市立(現日光市立)猪倉小学校卒業
- 1969年 旧今市市立(現日光市立)大沢中学校卒業
- 1972年 栃木県立宇都宮工業高等学校卒業
- 1979年 日本大学理工学部建築学科卒業
福田とみかず氏は出身地の小中学校を経て栃木県立宇都宮工業高等学校を卒業しています。
中学校・高校とバスケットボール部に所属し主将を務めています。
また中学時代には生徒会長も務めていたと言いますから、リーダーシップがあるタイプなんですね。
部活では中学時代には県大会準優勝、高校時代は県大会3位の成績を納めていますので一所懸命バスケットボールに打ち込んでいたのでしょうね。
栃木県庁に勤務しながら、人との出会いを求めて、また政治家への修行として勤務終了後に電車で通学して日本大学理工学部建築学科を卒業したと言いますから、努力家でもありますね。
福田とみかず栃木県知事としての結果は?
栃木県知事に就任後、宇都宮競馬場跡地に陸上競技場・サッカー場兼用スタジアムカンセキスタジアムとちぎを新設しました。
また栃木県立特別支援学校宇都宮青葉高等学園を開校しました。
他にも
- 小学校全学年において35人以下学級を実施
- とちぎスポーツ医科学センターの整備
- とちぎ結婚支援センターの設置
- とちぎの子ども・子育て支援条例を施行
- とちぎ保育士・保育所支援センターを設置
- あがた駅南産業団地・野木第二工業団地の整備及び全区画分譲が完了
- 上三川インター南産業団地及び芳賀第2工業団地の整備に着手
- 「観光立県とちぎの実現に向けたおもてなしの推進等に関する条例」を制定
- ユニバーサルデザインタクシーの導入及び宿泊施設のバリアフリー化を支援
- 食品ロス削減・フードバンク活動の促進
- 特殊詐欺被害防止コールセンターを中心とした抑止対策を促進
- 宇都宮市及び芳賀町が実施するLRT整備事業を支援
- 災害時における支援物資の広域物流マニュアルを策定
- 地区防災計画策定を促進、消防防災ヘリを更新
- 出流原PAスマートIC
- 下野スマートICの事業化決定
- 国道408号真岡宇都宮バイパス4車線供用開始
- 内陸型天然ガス発電所「コベルコパワー真岡」の誘致
- 安定供給性に優れた水力発電所の計画的な整備
- ハンガリー陸上競技協会と東京オリンピック・パラリンピック事前キャンプ受入に係る覚書を締結
- 2年間で県内全市町を巡る国際自転車レース「ツール・ド・とちぎ」を開催
など、知事を16年間務めてきただけあって多数の実績を残してきています。
この実績をどう評価するかが今回の県知事選挙のひとつの判断材料になると思います。
福田とみかず今回の政策や公約は?
- 県民の命と暮らしを「守る」
- とちぎの力を「伸ばす」
- とちぎに新たな価値を「創る」
- とちぎを次の世代へ「つなぐ」
1の県民の命と暮らしを「守る」として、新型コロナウイルス対策の充実強化を図るとともに、気候変動、頻発する災害など様々なリスクに備え、医療・介護等サービスの充実を図り、県民の命と暮らしを守るとしています。
最重要項目として、新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の両立、昨年の東日本台風で受けた甚大な被害からの復旧・復興を挙げています。
その他、約30項目について政策を挙げています。
2のとちぎの力を「伸ばす」として、次代を担う人づくりに積極的に取り組むほか、県内産業におけるデジタル変革の促進、DCレガシーを活かした観光地の磨き上げなどにより、とちぎの実力を伸ばすとしています。
教育分野で10項目、産業振興・企業誘致・デジタル変革で10項目、農林業の成長産業化で10項目、観光立県で5項目、スポーツ、ブランド力で8項目の政策を掲げています。
3のとちぎに新たな価値を「創る」として、官民を挙げてデジタル化を推進し、コロナ時代の「新たな日常」に対応するとともに、地方創生を深化させ、Society5.0における新たな価値をとちぎに創り出すとしています。
新たな価値の創造で5項目、地域づくりで8項目の政策を挙げています。
4のとちぎを次の世代へ「つなぐ」では、環境への配慮や地域資源の活用、誰もが活躍できる共生社会の実現により県民が誇りを持てるふるさととちぎをつくり、次の世代へつなぐとしています。
環境を守り育てるとして6項目、子ども・子育て支援で6項目、共生社会の実現で8項目、文化で3項目、持続可能な社会として5項目の政策を掲げています。
5の次世代とちぎ活性化プロジェクトでは、大きく変化する社会の中で、とちぎが日本をリードしていくため、自らが持つ限りないポテンシャルを最大限に活かし、とちぎに新しい輝きをもたらすプロジェクトを推進するとしています。
非常に多くの政策を掲げています。
素晴らしいと思う反面、やや総花的な感じは否めない気がします。
また新しい政策は少なく、今までの政策継続部分が多いこともやや魅力に欠ける感は否めないでしょうか。
反面、非常に現実的で実現可能な政策を掲げているとも思います。
福田とみかずの評判は?
おはようございます☀️
本日も遊説隊
元気に出発しましたっ!本日の街頭演説は
15:00〜
佐野市役所東で行います。お気軽にお立ちよりください。#福田富一#福田とみかず#栃木県知事知事選挙#栃木県知事 pic.twitter.com/1NhLqgaqms
— 福田富一 (@egappetomikazu) November 5, 2020
福田とみかず氏については、やはり多選(同じ人が当選または選出されること)への批判が多く聞かれます。
16年務めてきているので当然の声ですね。
どこの首長選挙でも4期16年を超えると非常にこの声が大きくなり選挙結果にも影響を及ぼすケースも多いです。
また魅力度ランキング最下位になった件で、ランキングを発表している調査会社に福田とみかず氏が苦情を言いに行ったと報道されたことで、県民からは批判的な声が多く寄せられたとの報道もされました。
福田とみかずの妻や息子/娘はどんな人?
福田とみかず氏の家族構成ですが、妻と二男一女の三人の子供がいます。
福田とみかず氏の妻は喜江子夫人で、1981年12月福田とみかず氏が28歳の時に結婚されていますね。
息子2人のうち、次男は福田陽(あきら)氏です。
陽氏は1984年2月3日生まれの36歳で、2019年4月に宇都宮市議会議員選挙に立候補して、2位で当選を果たしています。
初めての選挙でいきなり2位で当選したことで、やはり県知事の息子だけのことはあって票を取るなという感想がありました。
知事の息子であると同時に、元市会議員・県会議員・市長ですから、知名度もありますし後援者も多いでしょうね。
陽氏は結婚しており、お子さんが1人います。
福田とみかず氏の孫ということになりますね。
長男と長女については残念ながら情報が見つかりませんでした。
まとめ
- 福田とみかずの誕生日は1953年5月21日、栃木県今市市(現:日光市)生まれの現在67歳
- 福田とみかずは、栃木県立宇都宮工業高校を卒業後、栃木県庁に入庁
- 福田とみかずの採集学歴は、県庁に勤務しながら日本大学理工学部建築学科を卒業
- 県庁を退職し建築設計・行政書士事務所を開業
- 宇都宮市議会議員を2期務める
- 栃木県議会議員を2期務める
- 宇都宮市長を2期務める
- 栃木県知事を4期務め、5期目を目指して栃木県知事選挙に立候補中
- 福田とみかずの次男は現職の宇都宮市議会議員