千葉県鴨川市長選挙が2021年2月28日告示、2021年3月7日投票の日程で行われます。
亀田郁夫氏は、現鴨川市長です。
2021年3月に行われます千葉県鴨川市長選挙に出馬を表明していた亀田郁夫氏が突如出馬を取りやめました。
なぜ出馬を取りやめたのか理由を探っていくと共に、亀田郁夫氏の経歴や学歴、家族について調べてみました。
亀田郁夫が出馬を取りやめた理由は?
自身が設立した企業と市委託業務との利益相反を問題視されて次期市長選不出馬を決断。
鴨川市が2020年3月に発注した総額73億7,900万円の一般廃棄物中継施設整備・運営事業のうち、約18億3,747万円のごみ運搬業務を亀田郁夫氏が設立し自ら顧問を務める株式会社ケイテイエスに委託していたことが毎日新聞社が情報公開請求をして明らかになりました。
明らかになったのは、2020年8月22日です。
また、亀田郁夫氏が同社から報酬を受け取っていたことにも批判が高まりました。
この問題については同年9月の鴨川市議会で取り上げられ「市民への説明責任を果たしていない」「利益相反と言われても仕方ない」などと批判が相次ぎました。
また鴨川市の2019年度の一般会計決算が議会の賛成少数で認められない事態になったことなどを受けて、亀田郁夫氏は2020年12月に出馬の意向を示していた2021年3月の市長選挙に出馬を取りやめることを発表しました。
亀田郁夫氏は議会後の会見で「記事が選挙運動に使われ、市議会も巻き込んだ。2期目をやったとしても、混乱しながら仕事はしにくい」と不出馬の理由を説明しました。
出馬を取りやめたのは当然の行為ですが、自身への批判や本当に利益相反だったのかについては説明が不足しているため、政治家としてきちんと説明責任を果たしてほしいものですね。
亀田郁夫は鴨川市長としてはどうだった?
亀田郁夫氏は前鴨川市長選挙において「さらなる強い鴨川、魅力ある鴨川」を作り上げていくこと、それこそが「鴨川リセット」だとして支持を集め当選しました。
亀田郁夫氏は、自身の政治経験や企業家としての経験と人脈を活かして行政課題に対応することを掲げていましたが、1期目の途中で自身の問題によって退任することになってしまったため具体的な方策を示すことができなかったようです。
亀田郁夫の評判は?
【市長は毎年報酬】鴨川市が3月に契約した総額73億7900万円(税抜き)の「一般廃棄物中継施設整備・運営事業」のうち、約18億3747万円のごみ運搬業務が、亀田郁夫市長が顧問を務める企業に委託されていたことが分かりました。
◆記事はこちら→https://t.co/o8lfUmm4YN pic.twitter.com/DTJrSEIgXX— 千葉日報 (@chibanippo) September 1, 2020
こちらの記事に対してこんな風にコメントしている方がいました。
政治家は自身を処すことが大切ですし、特にお金の問題について有権者は敏感です。
仮にどんなに素晴らしい行政能力を発揮しても、お金の問題を起こしたら政治家としてのキャリアは無に帰してしまいますね。
亀田郁夫の経歴は?
- 亀田郁夫氏は1952年2月16日千葉県鴨川市生まれの現在69歳
- 大学卒業後の1976年、朝日生命保険相互会社に入社
- 1981年に朝日生命保険を退職、医療法人鉄蕉会亀田総合病院に転職
- 1985年株式会社ケイテイエスを起業、代表取締役に就任
- 2004年、鴨川市議会議員補欠選挙に立候補し初当選、1期務める
- 2007年、千葉県議会議員選挙に立候補し初当選、3期務める
- 2017年、鴨川市長選挙に立候補し初当選
- 2021年、次期鴨川市長選挙への不出馬を表明
亀田郁夫氏は1952年2月16日に千葉県鴨川市で生まれ、現在69歳です。
大学卒業後の1976年、朝日生命保険相互会社に就職しています。
1981年、同社を退社し、医療法人鉄蕉会亀田総合病院に転職しました。
亀田郁夫氏は、1985年株式会社ケイテイエスを設立しました。
この会社は亀田総合病院から独立した会社で、建築設計・不動産事業・ビルやマンションの施設管理事業・施設の清掃事業・LPガス供給事業・一般廃棄物処理事業・浄化槽管理清掃事業・保険事業といった多角的な事業を展開する会社です。
現在の資本金3,000万円となっています。
亀田郁夫氏は、2004年2月、同社の代表取締役と亀田総合病院の理事長を退任、同年3月鴨川市議会議員補欠選挙に立候補し初当選を果たしました。
2006年5月、任期満了により市議を退任しています。
亀田郁夫氏は、2007年4月の千葉県議会議員選挙に自由民主党公認で鴨川市選挙区から立候補しました。
定数1に対して、新人3人で争う選挙となりましたが、11,370票を獲得し、次点候補に倍以上の大差をつけて初当選を果たしました。
その後2011年の千葉県議会議員選挙に再選を目指して、鴨川市選挙区から立候補し無投票で再選を果たしています。
2015年の千葉県議会議員選挙に3選を目指して、鴨川市選挙区から立候補、無投票で3選を果たしました。
亀田郁夫氏は2017年2月、千葉県議会議員を3期目の途中で辞職し、同年3月に行われた鴨川市長選挙に自由民主党の推薦を受けて、立候補、現職の長谷川孝夫氏を破り初当選しました。
2020年、亀田郁夫氏が顧問を務める株式会社ケイテイエスが市の業務を委託し同社から報酬を受け取っていたことが明らかとなり新聞報道がされました。
この問題は鴨川市議会でも取り上げられ、また2019年度の一般会計決算が、賛成少数で認められない事態になった事などを受け、2020年12月、当初出馬の意向を示していた2021年3月の市長選挙に出馬を取りやめることを発表しました。
亀田郁夫の学歴は?
- 芝高等学校卒業
- 1976年 立正大学経営学部卒業
亀田郁夫氏は、芝高等学校卒業後、1976年に立正大学経営学部を卒業しています。
芝高等学校は浄土宗増上寺が1906年私立芝中学校として設立しました。
戦前より名門の進学校として知られ、各界で活躍する多くの人材を輩出しています。
校訓「遵法自治」の下に自由で大らかな校風を特徴とし、現在生徒募集は中学校のみで、高等学校からの募集は行わない完全中高一貫校です。
ちなみに、亀田郁夫氏が卒業した1976年時点では高校からの進学も可能でした。
亀田郁夫氏が中学校から通っていたかは不明です。
同校の著名な卒業生では、古美術評論家の中島誠之助氏や写真家の篠山紀信氏が挙げられます。
亀田郁夫氏のもうひとつの母校、立正大学は1580年日蓮宗の教育機関として、下総国飯高郷(現・千葉県匝瑳市飯高)に飯高檀林として創立されたのを起源とし、1904年に専門学校令による日蓮宗大学林が現在の東京都品川区大崎に設立され、その後1924年、大学令により現在の立正大学が設立されました。
亀田郁夫氏の母校は、どちらも仏教をルーツとした学校なんですね。
亀田郁夫の妻や息子はどんな人?
亀田郁夫氏の妻は百合子さんという方で、初代若乃花の次女です。
初代若乃花と言えば「土俵の鬼」として知られ、横綱にまで上り詰めた角界の著名人で、引退後二子山部屋を設立して、弟である大関・初代貴ノ花、横綱・2代若乃花、横綱・隆の里、大関・若嶋津らを育て、日本相撲協会の理事長も務めた方です。
また第65代横綱・貴乃花と、第66代横綱・3代若乃花の伯父にあたる方です。
なお亀田郁夫氏のお子さんについてはわかりませんでした。
もしお子さんがいるようでしたら、ご本人の年齢を考えるとお孫さんがいても不思議ではありませんね。
まとめ
- 亀田郁夫氏は1952年鴨川市生まれの現在69歳
- 芝高等学校を経て立正大学経営学部を卒業
- 大学卒業後、朝日生命保険相互会社に就職
- 同社を退職し医療法人鉄蕉会亀田総合病院に転職
- 株式会社ケイテイエスを起業し代表取締役に就任
- 2004年、鴨川市議会議員選挙に立候補し初当選、1期務める
- 2007年、千葉県議会議員選挙に立候補し初当選、3期務める
- 2017年、鴨川市長選挙に立候補して初当選
- 2020年、次期鴨川市長選挙への不出馬を表明