市立和歌山の小園健太投手は、中学時代からMAX133キロのスピードを投げる投手として有名で、20校以上の強豪校からのスカウトがありました。
そんな小園健太投手の小学校時代に、所属していたチームから現在までの成績や強みなどをチェックしつつ、プロフィールをご紹介します。
小園健太/市立和歌山の出身中学校は?
市立和歌山の小園健太投手は、大阪府貝塚市の貝塚市立第一中学校出身
大阪府貝塚市は、大阪府の南側(和歌山県側)に位置しています。
そこから、小園健太投手は電車で、1時間15分ほどかけて通学しています。
市立和歌山高校の一部の選手は、学校の近くにアパートを借りて、住んでいる選手もいるようですが、小園健太投手は実家通いです。
貝塚市立第一中学校時代は、硬式野球チーム「貝塚ヤング」に所属していました。
その貝塚ヤング時代の小園健太投手の主な実績は以下の通りです。
- 2018年ヤングリーグ選手権大会 優勝
- 2018年ヤングリーグ春季大会 ベスト8
素晴らしい実績です。
実は、現在の市立和歌山のチームメイトで、バッテリーを組む松川虎生捕手とは、この貝塚ヤングで共にプレーした親友です。
小園健太投手が、市立和歌山に進んだ理由も、松川虎生捕手の存在が大きかったようです。
松川虎生捕手から「一緒に市立和歌山で甲子園に行こう」と言われて、進学したという逸話があります。
そして、中学時代からの親友の二人は有言実行に夢を叶え、選抜の舞台にたどり着きました。
ちなみに、中学時代に小園健太投手は、20校以上の強豪校からのスカウトがありましたので、いかに突出した実力だったかが伺えます。
当時の最速スピードは、MAX133キロです。
現在のMAX152キロから考えると、大幅に成長していることが分かります。
また、中学生としては非常に完成された投手で、球のキレや制球を重視しており、完成度が高い投手でした。
また、この貝塚ヤングは、非常に熱心な指導が定評で、多くのプロ野球選手や甲子園で活躍した選手を輩出しております。
それもそのはず、実はこの貝塚ヤングの監督は、現在ヤクルトスワローズで、活躍している川端慎吾選手のお父さんだそうです。
川端慎吾選手も、市立和歌山に進学して、甲子園の舞台を経験しています。
その影響もあり、小園健太投手や松川虎生捕手も、市立和歌山に進学した経緯もありそうです。
小園健太/市立和歌山の出身小学校は?
- 小園健太投手は、大阪府貝塚市立中央小学校の出身
- RICAという学童野球であるクラブチームに所属
小園健太投手が野球を始めたのは小学校1年生です。
RICAという学童野球であるクラブチームに所属していました。
このRICAは、広範囲の様々な地域から小学生が集まる強豪チームのようです。
このRICAで、小園健太投手は、始めは投手ではなく、色々なポジションを経験して、小学5年生から投手となりました。
小園健太/市立和歌山の身長体重は?
小園健太投手の身長は185cm、体重は90kgです。
高校球児としても、プロ野球選手としても、体格は立派な方です。
野球の技術に身長、体重はそこまで関係ありませんが、やはり「将来の伸びしろ」という物差しで測るとあった方がいいです。
よく、野球部では、食事トレーニングや「たくさん食べて体を大きくしろ」などの指導がありますが、これも体を強くする方法のひとつです。
ともかく、小園健太投手の身長と体重は、現時点でプロ野球選手と比較しても全く見劣りしません。
小園健太/市立和歌山の性格は?
小園健太投手はマイペースで謙虚な性格。
周囲のことは気にせず、参考にしたり、好きな投手がいるのかを訪ねても、「とくには・・・」と言葉を濁します。
しかし、これだけでは小園健太投手の性格の魅力は、お伝えできないので、そのマイペースの意味を紐解いていきます。
この動画から小園健太投手のコメントから、マイペースの性格の意味を紐解いていきます。
動画内で、小園健太投手は、中学時代20校以上の高校からスカウトを受けた中で、進学先に選んだのは、公立の市立和歌山でした。
なぜ、市立和歌山を選んだのか、その理由を小園健太投手は「市立和歌山は、自分たちで考える野球をやっているので、そういうところがここを選んでよかった」と、コメントしています。
つまり、小園健太投手のマイペースとは「自分を持っている」と、私は解釈しています。
単純にその高校が強いから、有名だから、過去にプロ野球選手を幾人も輩出しているからなどのありきたりな理由ではなく、実際に自分がその高校で、野球をする姿をしっかりとイメージしていると思います。
中学生ながら、しっかりとした考えの持ち主です。
また、マイペースとは別に、謙虚な性格の持ち主です。
これだけの実力を兼ねそろえているにも関わらず、「甲子園という舞台でも、自分のピッチングを貫いて、野手にしっかり守って助けてもらい、チーム一丸となって勝利を目指してやっていきたい」と、コメントしています。
このコメントから小園健太投手は、野球は9人でやるもの、自分一人でやるものではないという意識をしっかりと持っています。
野球は技術もそうですが、こういう性格的な部分からも、その後の野球人生を切り開く、ひとつのきっかけとなります。
その理由として、過去に小園健太投手と同じようなコメントをしていた現役プロ野球選手がいます。
ソフトバンクの和田毅投手です。
1998年夏の甲子園大会で和田毅投手は「後ろには9人の野手がいて守って助けてくれる」と、コメントしていました。
このような意識で野球をやる投手には、周りの野手は、何とか投手のために助けてやろうという気持ちになります。
そして、結果的にその試合で勝利を掴みやすくなります。
小園健太投手がこの先、長く野球をやる上で、周りの野手からのフォローで彼の成績も変わってくるでしょう。
是非、この謙虚な性格のまま野球を続けてほしいです。
小園健太/市立和歌山の強みは?
ハイレベルな投球術
小園健太投手の最大の強みは、MAX152キロの剛速球でもなく、多彩かつ、キレのいい変化球でもなく、コントロールでもなく、ハイレベルな投球術です。
もちろん、このハイレベルな投球術の根幹にあるのは、MAX152キロの剛速球や変化球、コントロールが要因ですが、その要素を十分に使いこなしているという点が最大の強みです。
三振などを無理して狙わず、状況によって、打者を打ち取る技術が高校生離れしています。
- MAX152キロのキレのある回転数が多い剛速球
- 130キロ台後半のカットボール
- ツーシーム気味のチェンジアップ
- コーナーギリギリに投げ分けられるコントロール
などを駆使して打者を打ち取っていきます。
球速ばかりに目がいきがちですが、変化球のコンビネーションをうまく使った投手です。
タイプ的には、ダルビッシュ有投手に近い印象を受けます。
小園健太/市立和歌山はドラフト候補?
小園健太投手は、間違いなく今年のドラフト上位候補です。
それも高校生だけでなく、大学生や社会人、独立リーグなどの選手も含めても上位候補です。
スカウトの評価として、高校生の段階でこれほど高速系の変化球、緩急を使いながら剛速球をコーナーに投げ分けられる投手はなかなかいない。
そして、指先感覚が優れており、緻密な投球パターンを持っている、体重移動も素晴らしく、これといって、大きな欠点がないとの高い評価を受けています。
高校生は、よく伸びしろを期待されますが、その伸びしろを邪魔する要因になる大きな欠点がないというのは、ますます今後の野球人生に大きな期待ができます。
なぜなら、大きな欠点というのは、その選手の悪い癖だからです。
小さい頃から積み重ねてきたものが、実は大きな欠点となってしまう場合もあります。
しかし、小園健太投手は、そのような大きな欠点がない事は、今後スムーズに良いものを早く吸収できる可能性が高いと思います。
余談ですが、私個人的に過去の甲子園で活躍した選手で最も癖がなく理想的な投球フォームで投げていた投手は、千葉ロッテマリーンズの唐川侑己投手です。
成田高校のエースとして、2度甲子園の舞台を踏んでいます。
その時の投球フォームの素晴らしさは、まさに投手としての理想のフォームでした。
後にも先にも、投球フォームの素晴らしさで唐川侑己投手以上の投手を見たことがありせん。
小園健太投手も、癖のないキレイな投球フォームで投げているので、今後が楽しみです。
選抜直前のこの時期の段階でも、投球内容やスケールの大きさをみても、高校生ナンバー1投手です。
小園健太選手
学校名:市立和歌山
生年月日:2003年4月9日
出身地:大阪府貝塚市
身長:185cm
体重:91kg
投球・打席:右投げ右打ち
まとめ
- MAX152キロの剛速球だけでなく、総合的に見ても、高校生ナンバー1投手の市立和歌山の小園健太投手。
- 自分というものをしっかりともっており、常に謙虚な姿勢で野球に取り組んでいる。
- 高校生離れしたハイレベルな投球術を選抜では見たい。
そして、高校ナンバー1投手の実力を思う存分に見せてほしい。