2021年の箱根駅伝予選会は、2020年10月17日(土)9時35分にスタートします。
ハーフマラソンの距離(21.0975km)で競うため、1時間余りで結果がわかります。
各校上位10人の合計タイムが短い順に10校が、2021年1月2~3日行われる箱根駅伝本線の出場切符を手に入れることができます。
今年は、コロナ禍によって活動が制限され、例年のような夏合宿ができなかったチームもあります。
また、出雲駅伝を始めとする多くの大会が中止もしくは延期となり、この予選会が今年初の本番という選手も多いと思われます。
例年とは異なる環境の中、エントリーした選手はどのようなタイムで駆け抜けるのか楽しみですね。
箱根駅伝予選会2021結果
1位順天堂大学 10時間23分34秒
2位中央大学 10時間26分13秒
3位城西大学 10時間29分37秒
4位神奈川大学 10時間29分59秒
5位国士舘大学 10時間30分38秒
6位日本体育大学 10時間30分49秒
7位山梨学院大学 10時間30分50秒
8位法政大学 10時間33分31秒
9位拓殖大学 10時間33分46秒
10位専修大学 10時間33分59秒
箱根駅伝予選会2021順位予想!
1位 中央大学
2位 順天堂大学
3位 中央学院大学
4位 日本大学
5位 山梨学院大学
6位 神奈川大学
7位 拓殖大学
8位 日本体育大学
9位 国士舘大学
10位 法政大学
2021年箱根駅伝予選会は高速レースになり、昨年以上の熱戦が見られることと予想されます。
そのため、昨年通りの結果にならないと思われますが、各校の選手、新入生、直近の実績を分析し、順位予想をしました。
箱根駅伝予選会2021順位1位予想中央大学
2020年の箱根駅伝では、あと1歩のところでシード権を逃しましたが、箱根駅伝経験者が10名を超えたことや、優秀な新入生の入部により、予選会通過はもちろん、チーム目標の箱根駅伝3位以内が現実味を帯びてきました。
今年の中央大学は非常に層が厚いです。
- 10000m28分台の選手が6名
- ハーフ1時間4分以内の選手が9名
この実績は箱根駅伝予選会2021出場校の中でもトップの実績となっています。
また、今年の中央大学のスローガンは、100年目の挑戦〜新生藤原隊の逆襲〜。
2020年は創部100年目で今在籍している全員が藤原監督のスカウトした選手であることからこのスローガン名となっています。
箱根駅伝2021では、3位を目標に掲げており、予選会はトップ通過で勢いを付けたいところです。
藤原監督は、「3、4年生に力がある選手が多いチームであり、1年生抜きでも予選会に望めるレベル。上級生が非常にしっかりしているため、予選会メンバー選考は昨年までと異なり、かなりレベルが高くなりそう」と話しています。
さらに、今年の新入生は非常にレベルが高いです。
お兄ちゃん凄いなー
男子5000m決勝
13:40.04(アナウンス)#吉居大和#吉居兄弟#仙台育英#中央大#インカレ pic.twitter.com/kBq0yPRna1— 獅バンバ (@SpiralHead18) September 13, 2020
特に、吉居大和選手に関しては、今夏に行われたホクレンディスタンスチャレンジにて、5000mU20歴代1位となる13分28秒31で走りました。
この記録は自己ベストであり、さらに今季学生トップの記録です。
在学中に10000mの27分台の達成も射程圏ではないでしょうか。
(日本人学生27分台は過去に1名だけ)
以上より、今年の中央大学は「古豪復活」し、予選会をトップ通過すると予想します。
箱根駅伝予選会2021順位2位予想順天堂大学
2020年の箱根駅伝では、14位と本来の力を十分に発揮することができなかったが、今年は戦力が充実してきました。
下級生の伸びに加え、優秀な新入生が入ってきました。
今年は、箱根駅伝2021でも十分上位争いが可能だと思います。
- 10000m28分台の選手が7名
- ハーフ1時間4分以内の選手が5名
と2021年箱根駅伝予選会のチームでもトップクラスの実績誇るチームとなりました。
特に2年生の成長が著しく、1万m記録会で28分台が一気に3名誕生いたしました。
今年のルーキーは三浦龍司選手に注目です。
【日本IC振り返り 第1日】
男子3000mSC
🥇三浦龍司(順大) 8’28″51 NGR
「大会記録を狙っていたので、達成できて満足しています。4連覇のスタートになればいいなと思っています」 pic.twitter.com/z8IR277Zqa— 太田涼 (@Ryo504) September 13, 2020
今夏に行われたホクレンディスタンス、3000m障害にて日本歴代2位及U20日本記録となる8分19秒37を樹立しました。
三浦龍司選手本人は下りが得意ということなので、少し早いですが2021年箱根駅伝では6区の起用が予想されます。
同じく、ルーキーの石井一希選手も同大会で5000m、14分1桁台の好タイムを記録しています。
以上から、下級生やルーキーの活躍により、箱根駅伝2021予選会2位通過と予想します。
箱根駅伝予選会2021順位3位予想中央学院大学
2020年の箱根駅伝2020では、11位と惜しくもシード権を逃したが、立て直しを図り2021年の箱根駅伝では総合5位を目標としています。
- 10000m28分台の選手が3名
- ハーフ1時間4分以内の選手が3名
6年振りの予選会からのスタートとなりますが
- 駅伝経験者9名
- エース高橋翔也選手の存在
- 10000m28分台の栗原啓吾選手(3年)
- 5000m13分台の武川流以名選手(2年)
といった力のある選手が在籍しているので予選会突破は確実かと思われます。
また、今年の新入生として注目選手は伊藤秀虎選手です。
四日市工業高校在籍中に5000m14分7秒を記録しています。
以上より、今年の中央学院大学は3、4年生に力がある選手が多く、今年の実績から箱根駅伝予選会2021を3位通過と予想します。
箱根駅伝予選会2021順位4位予想日本大学
2020年の箱根駅伝では、18位という結果でした。
“走れる”ベストメンバーで、この結果だったため残念だったと言わざるを得ません。
今年から、大東大を箱根駅伝予選会常勝軍団に導いた青葉監督が就任いたしました。
古豪復活に向けて、力を入れてくることでしょう。
- 10000m27分台の選手が1名、28分台の選手が2名
- ハーフ1時間4分以内の選手が5名
今年の日本大学は4年生の層が厚く、また2年生の樋口翔太選手は次期エース候補として力を付けています。
また、留学生の2年生チャールズ・ドゥング選手はハーフマラソン62分台の実力があります。
青葉監督は、「箱根駅伝予選会2021を確実に通過して、本戦で7位以内に入るのが目標です。
そして、箱根駅伝2022、2023大会に向けて優勝への足掛かりを作ります。
私の役目はそこまでで、箱根駅伝2024(第100回)大会は次の新しい若い監督の元、優勝するように土台を作っていきます」と話します。
また、今年のルーキーの樋口翔太選手は10000m28分台で走る選手であり、即戦力になると思われます。
以上から、箱根駅伝予選会はトップグループでの通過が見込まれますが、チャールズ選手がケニアから来日できていない情報もあり出走が定かでありませんので、4位通過と予想いたします。
箱根駅伝予選会2021順位5位予想山梨学院大学
昨年2020年の箱根駅伝予選会では、通過できず、本戦連続出場は「33」で途切れました。
今年は、予選会を突破し、新たなスタートを切りたいところです。
- 10000m28分台の選手が3名
- ハーフ1時間4分以内の選手が5名
昨年の予選会敗退の理由は15kmからの急激なペースの落ち込みです。
その弱点を挽回すべく、今年の夏は暑い中、後半粘れる力、スタミナを付ける練習をこなしてきました。
「予選会敗退をバネに4年生が中心となり頑張っている。特に遠藤悠紀選手、日影優哉選手が走れています。
また、1年生が例年以上に強いです。」と飯島監督は話します。
留学生のルムア選手、オニエゴ選手をはじめとして、キャプテンかつ日本人エースとして成長した森山真伍選手にも期待がかかります。
以上から、従来の力を発揮すれば予選会突破は確実と思いますが、今年いまだに目立つ成果が残せていないことから5位通過と予想します。
箱根駅伝予選会2021順位6位予想神奈川大学
2020年の箱根駅伝では16位でした。
今年はグラウンドと寮を一新し、未来への躍進を図る年になります。
箱根駅伝2021の目標は10位以内、すなわちシード権の獲得になります。
- 10000m28分台の選手が3名
- ハーフ1時間4分以内の選手が3名
昨年の箱根駅伝を走った西方大珠選手、北崎拓矢選手、小笠原峰士選手、井出孝一選手に期待がかかります。
また、今年の新入生は5000m 14分20秒切りの選手が4名入り、即戦力として期待できます。
以上より、今年の神奈川大学は力のある選手が多いが、コロナ禍でレースに出走できる機会が非常に少なく、今の走力が不透明なところがあります。
実力通りの結果を出せれば、予選会はトップ争いができると思われますが、現状を踏まえ6位通過と予想します。
箱根駅伝予選会2021順位7位予想拓殖大学
2020年の箱根駅伝では、13位と惜しくもシード権を逃し、予選会からの参加となります。
今年は、「革命」というスローガンのもと、予選会の上位通過、本戦での過去最高順位を目標にしています。
- 10000m27分台の選手が1名
- ハーフ1時間4分以内の選手が3名
10000mの記録はレメティキ選手によるものであり、日本人の絶対的エースが不在なことが課題です。
新入生は根岸選手が5000m 14分21秒がトップであり、どうしても他大学と比べると見劣り
また、エースのレメティキ選手が来日できていないという情報もあり、同選手が不在ならば厳しい状況が予想されます。
以上から、箱根駅伝予選会ボーダーラインあたりの通過が見込まれますが、レメティキ選手が不在ならば予選会通過は難しいことが予想されます。
箱根駅伝予選会2021順位8位予想日本体育大学
2020年の箱根駅伝では、17位という結果で、シード権は獲得できませんでした。
今年は、強い日体大復活へチーム一丸となって挑戦します。
- 10000m28分台の選手が1名
- ハーフ1時間4分以内の選手が4名
今年の日体大は4年生の層が厚く、丸亀ハーフマラソンを1時間1分台で駆け抜けた池田耀平選手をはじめ、長距離に強い選手が多いのが特徴です。
また、今夏からOBの玉城氏が監督に就任しました。
きめ細かい指導に定評があり、直近では全国高校女子駅伝の長野東チームを2017年2018年と連続2位に導いた実績があります。
今年の日体大の箱根駅伝の目標は優勝です。
戦力的に優勝は難しいと思われるが、優勝はモチベーションを高める専門家の助言であり、本意はシード獲得な模様です。
以上から、長距離に強い日体大は、本番暑い状況になっても落ち込みが少ないと思われ、今回の高速レースになっても対応できると思われます。
箱根駅伝予選会2021順位9位予想国士舘大学
2020年の箱根駅伝では、18位という結果に沈んだ国士舘大学。
今年の目標は最後まで1本のタスキをつなぐこと。直近3年間はいずれも繰り上げスタートとなった悔しさを今年は大手町まで繋いで晴らしたいところですね。
今年のスローガンは「1秒の油断」
確実に予選会を突破し、本戦ではシード権争いを演じたいところです。
- 10000m28分台の選手が1名
- ハーフ1時間4分以内の選手が1名
予選会では、ハーフマラソン1時間切りのライモイヴィンセント選手に大いに期待がかかります。
それに加え、新入生で5000m14分1桁の山本選手、唐津10マイル高校10kmで優勝した遠入選手はロードの強さに定評があります。
今年の高速レースになると思われる予選会にも十分対応できることでしょう。
以上から、ヴィンセント選手及び1年生の活躍により予選会9位通過と予想します。
箱根駅伝予選会2021順位10位予想法政大学
2020年の箱根駅伝では、15位と3年振りにシード権を逃しました。
立て直しを図る法政大学の詳細を見てましょう。
今年のチーム目標は、予選会を突破し、箱根駅伝総合8位以内としています。
Wエースが抜けた現在、箱根予選通過の鍵を握るのは4年生の活躍です。
箱根経験者がどれぐらい走力向上したのか楽しみです。
- 10000m28分台の選手が1名
- ハーフ1時間4分以内の選手が4名
箱根経験者5名+チームのエース 鎌田航生選手(2年)が引っ張っていくと予想されます。
また、予選会ではハーフマラソンベスト1時間3分台で走る鈴木選手、糟谷勇輝選手、及び4分台前半の田辺佑典選手が出走すれば通過は固いと思われます。
以上より、箱根駅伝予選会は選手を温存する可能性もあると考え、10位予想とします。
箱根駅伝予選会2021出場校は?
2021年箱根駅伝予選会への出場校は、以下42校を予定しています。
- 中央学院大
- 中央大
- 拓殖大
- 順天堂大
- 法政大
- 神奈川大
- 日本体育大
- 日本大
- 国士舘大
- 筑波大 (以上が昨年の箱根駅伝出場校)
- 麗沢大
- 駿河台大
- 上武大
- 専修大
- 城西大
- 東京農業大
- 山梨学院大
- 大東文化大
- 流通経済大
- 東京経済大
- 武蔵野学院大学
- 亜細亜大学
- 立教大学
- 明治学院大学
- 日本薬科大学
- 関東学院大学
- 慶應義塾大学
- 桜美林大学
- 平成国際大学
- 育英大学
- 芝浦工業大学
- 東京大学
- 東京理科大学
- 一橋大学
- 帝京平成大学
- 学習院大学
- 東京工業大学
- 東京工業大学大学院
- 東洋学芸大学
- 防衛大学校
- 東京大学大学院
- 上智大学 (以上が昨年の箱根駅伝予選会出場校)
今年から、「10000m 34分以内もしくは5000m 16分30秒以内の記録を有している選手が10名以上いる大学に2021年の箱根駅伝予選会の出場権を与える」という条件が新たにできました。
多くの大学は問題ないと思われる条件ではありますが、選手層が薄い大学、怪我や来日等で走れなくなった場合には注意しなければなりません。
なお、予選会免除のシード校は、青山学院大、東海大、国学院大、帝京大、東京国際大、明治大、早稲田大、駒沢大、創価大、東洋大です。
箱根駅伝予選会2021コースと区間は?
2021年の箱根駅伝予選会は、東京都立川市の陸上自衛隊駐屯地で、ハーフマラソンの距離(21.0975km)にて開催されます。
1周2.6kmの周回コースにて競い合い、昨年までのレースとは異なる模様を見せてくれることでしょう。
箱根駅伝予選会は、昨年まで13年間、陸上自衛隊立川駐屯地をスタート、立川市街地を回り、国営昭和記念公園ゴールの公認コースで開催されてきました。
全体的に平坦でありますが、細かなアップダウンが多いコースであることから、体力消費が激しく、タイムが伸び悩む選手が多かったです。
今年は、滑走路の周回コースのため、ほぼフラットのコースです。
ただし、細かい轍や周回遅れの選手を抜く際の接触等には十分に注意が必要です。
また、新型コロナウィルスの影響で「無観客」でのレースとなります。
沿道の応援は選手の力になり、タイムに影響を及ぼします。
後半の辛くなったときの歓声ほど力になるものはありません。
また、今年、ナイキ社から新型厚底シューズ、「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」が発売されました。
非公式ではありますが、これに類似するシューズを履き、人類初の2時間切りを達成しました。
2021年箱根駅伝予選会に出場する選手は、どのような靴を履き、どれぐらいのタイムでゴールするのか楽しみですね。
箱根駅伝予選会2021のテレビ放送はある?
2021年の箱根駅伝予選会コロナ禍の中での大会ということでテレビ報道があるか気になるところではあります。
TV局等の公式サイトでは10月1日現在未公表ではありますが、下記のような予定であります。
- 日本テレビ系地上波‥10月17日 午前9時25分〜 (生放送)
- BS日テレ‥10月17日 午後7時〜 (録画放送)
- CS日テレG+‥10月31日 午後8時30分〜11時
10月17日(土)スマホで箱根駅伝予選会を見たければHuluで視聴できる可能性があります。
昨年箱根駅伝2020年の放送は、Huluで生配信されていました。
今年は、コロナの影響で沿道での応援もなしの無観客での開催です。
絶対生で観たければ2週間無料で視聴できるHuluがおすすめです。
まとめ
- 箱根駅伝予選会2021は、2020年10月17日(土)9時35分にスタート
- 例年と異なり、陸上自衛隊駐屯地内、1周2.6kmの周回コースにて実施
- 箱根駅伝予選会に出場する大学は20校あり、そのうち上位10校が本戦に出場できる
- 2021年箱根駅伝予選会を突破する大学は、中央大学、順天堂大学、中央学院大学、日本大学、山梨学院大学、神奈川大学、拓殖大学、日本体育大学、国士舘大学、法政大学と予想
- 同日9時25分から日本テレビ系または、Huluで箱根駅伝予選会の生放送される予定