2020年11月08日に投票日の東京都荒川区の区長選挙に出馬表明した湯川かずとし氏。
元教師から政治家へと転身され初の選挙となります。
区政に生かすために全力をつくすと意気込みを表明している湯川かずとし氏の経歴や学歴、評判を見ていきましょう。
現職区長が4期務めている上に都議会議員4期・衆議院議員3期と合わせて40年以上荒川区で選挙を戦ってきている西川氏が相手という今回の荒川区長選。
湯川かずとし氏に軍配が上がるのか気になるところです。
湯川かずとしの経歴は?
本日、サンパール荒川で記者会見を行い、マスコミ10数社がお見えでした。立憲民主党、共産党、社会民主党の野党3党が臨席していただいて大変心強かっです。私の政策と思いを伝えることができました。22日の朝刊に載ると思います。 pic.twitter.com/tUaDDAm8Jn
— 湯川かずとし(荒川区長に挑戦) (@MXiaP4e5amqtfJL) October 21, 2020
- 1971年 教員として東京都足立区立の小学校に赴任
- 1998年 荒川区立第5峡田小学校に転勤
- 2004年 東京都教職員組合荒川支部書記長、小学校の英語教育を考える会世話人に就任
- 2011年 母の介護のため退職
- 2012年 明るい革新区政をつくる会事務局長
- 現在 明るい革新区政をつくる会副代表
湯川かずとし氏は1948年北海道根室市生まれの71歳です。
1971年に大学卒業後、教員として東京都足立区立の小学校に赴任しました。
1998年、荒川区立第5峡田小学校に転勤し、2000年に東京都教職員組合の荒川支部副委員長に就任し、学校の統廃合反対の運動を展開しました。
翌年その方針を撤回させたそうです。
2004年に東京都教職員組合の荒川支部書記長と小学校の英語教育を考える会世話人に就任しました。
2005年、荒川区立ひぐらし小学校に転勤しました。
2007年には荒川区労評の副議長に就任しています。
2011年に母の介護のため湯川かずとし氏は教員を退職しました。
長期休業中は、郷里で学童クラブの指導員を務めていました。
2012年「明るい革新区政をつくる会」事務局長に就任、現在は「明るい革新区政をつくる会」副代表を務めています。
2020年10月、湯川かずとし氏は同年11月に行われる荒川区長選挙への立候補を表明しました。
共産党・立憲民主党・社民党が支援することを表明しています。
湯川かずとし氏の公式サイトには、趣味はテニスと旅行との記載がありました。
湯川かずとしの学歴は?
- 1971年 北海道教育大学卒業
大学以外の学歴については情報がありませんでした。
ちなみに北海道教育大学は、北海道札幌市に本部がある国立の教育系単科大学で、札幌のほか、函館・旭川・釧路・岩見沢の5つのキャンパスを持っています。
各地の師範学校を母体として1949年に設置されました。
大学の略称は北教大(ほっきょうだい)、道教大(どうきょうだい)と呼ばれています。
湯川かずとしの政策や公約は?
憲法を生かし、命とくらしを全力で守る政策として以下の5つの政策を挙げています。
- PCR検査と補償の拡充、区民と業者に支援を!
- ダメージを受けている介護、福祉、子育て分野を応援!
- 駅前再開発は見直し、安心して住める荒川区をめざす!
- 文化芸術活動、スポーツ振興に力を注ぐ
- 人権とジェンダー平等など多様性を尊重する区政に
湯川かずとし氏は立候補に際して次のように述べています。
「新型コロナ」のもとで、私たちの生活はすっかり変わりました。
働く時間や場所、それに収入が減ったり、無くなったり大変な状況です。
子どもたちも密を避けての保育、学校の時間と内容も大きく変わりました。
こうした中で、「自助」はもう限界です。
今こそ、政治が「いのちと暮らしを守る」時です。
国の施策を補完しながら荒川区独自の対策は待ったなしです。
教育現場に40年、母の介護も体験してこうした、子どもからお年寄りへの「ケア」がどれほど大事か身にしみて感じました。
それを区政に生かすために全力をつくします。
湯川かずとしの政策1つ目
1つ目の「PCR検査と補償の拡充、区民と業者に支援を!」の内容として、
- PCR検査の拡充とインフルエンザ予防接種を高齢者とともに子どもも無料にすること
- 追加の給付金をはたらきかけて、区内業者と飲食店の活性化を図ること
- 区独自の給付金の創設や生活困窮者への家賃補助制度の新設
- 区のコロナ特別融資の融資金利を国や都並みにゼロにすること
- 医療・介護・教育・保育などの現場で働く人たちに対して公費でPCR検査を実施する
- 家計と営業の負担軽減や消費を活性化させるため、消費税減税を国に働きかける
などとしています。
湯川かずとしの政策2つ目
2つ目の「ダメージを受けている介護、福祉、子育て分野を応援!」の内容として、
- ソーシャルディスタンスを保つために少人数学級の実現と教員増をはたらきかけること
- 保育現場に保育資格のある保育士を増員する
- 学校給食費の無料化や来年改定となる介護保険料を引き下げ
- 介護職員の待遇改善を国へ働きかける
などを掲げています。
湯川かずとしの政策3つ目
3つ目の「駅前再開発は見直し、安心して住める荒川区をめざす!」については、
- 西日暮里駅前再開発の事業化自体を見直し、防災対策などの安心の街づくりに予算を回す
- 大災害危険度ランクが一番高い荒川区の防災対策を強化すること
などを挙げています。
湯川かずとしの政策4つ目
4つ目の「文化芸術活動、スポーツ振興に力を注ぐ」については、
- コロナ禍で合唱発表会や演劇、絵画、写真、書道、映画上映などの活動の制限が続いているため、発表の場を保障し、文化活動奨励金の拡充等に努めることや障害者アートや表現活動の自由と振興、スポーツ施設の拡充と料金の低廉化
を挙げています。
湯川かずとしの政策5つ目
5つ目の「人権とジェンダー平等など多様性を尊重する区政に」については、
- 人種や民族差別などあらゆる差別を許さない荒川区を目指すとともに、ジェンダー平等社会を目指して、女性の副区長を指名するなど女性幹部の登用を積極的に進める
としています。
またこれらの政策の実現に必要な財源については「不要不急の事業」を見直し、一般予算の組み替えや「基金」を一部取り崩すことで実現は十分可能としています。
現職の政策に対して批判的な政策を多く掲げている印象があります。
区政で解決できる範囲外の政策が少し目立つ印象もあります。
湯川かずとしの評判は?
湯川かずとし氏について、ネット上では特に評判は見つかりませんでした。
立候補表明から間もないため、特に評判にはなっていませんが、投票日が近づいてくると、色々と区民の方が声を出してくると思います。
湯川かずとしの妻や息子はどんな人?
湯川かずとし氏の公式サイトによると、湯川かずとし氏の家族は妻と一男一女のお子さんがいます。
お子さんたちは既に独立されているとの情報がありました。
ただ一般の人のため、これ以上の詳細な情報はありませんでした。
湯川かずとしが当選する確率は?
首長選挙は一般的に現職が知名度の上で優位に立つケースが多く、特に今回の選挙の場合、現職区長が4期務めている上に都議会議員4期・衆議院議員3期と合わせて40年以上荒川区で選挙を戦ってきている西川氏が相手ですから、湯川かずとし氏の勝利は普通に考えればなかなか困難だと思われます。
多選批判は効き目があるとは思われますが、高齢批判は湯川かずとし氏も71歳ですのでさほど効き目があるとは思えません。
ただ野党が一致団結して支援することになっていますので、与野党対決ムードをあおって浮動票や無党派層の票を獲得できれば湯川かずとし氏の当選の可能性もあるかもしれません。
まとめ
- 湯川かずとしは、1948年北海道根室市生まれの71歳
- 湯川かずとしは、1971年に北海道教育大学を卒業後、東京都足立区で小学校の教員となる
- 湯川かずとしは、1998年荒川区の小学校に移動となり、組合幹部として活動
- 湯川かずとしは2011年、母親の介護のため教員を退職
- 湯川かずとしは、2020年、荒川区長選挙に立候補を表明