鹿児島県鹿児島市の市長選挙が11月22日告示11月29日投票の日程で行われます。
上門秀彦氏は、1988年、鹿児島市議会議員選挙に立候補し初当選されて以来32年9ヶ月も鹿児島市議会議員を務められ、その後2002年より鹿児島市議会議長を通算9年務められました。
2020年鹿児島市長選挙に出馬を表明しています。
上門秀彦氏の経歴や学歴、家族について調べてみました。
下鶴隆央(無所属・新)8万553票 当選
松永範芳(無所属・新)7万14票
上門秀彦(無所属・新)2万9909票
桂田美智子(共産・新)7216票
上門秀彦の経歴は?
- 1954年9月22日、鹿児島市生まれの66歳
- 大学卒業後、山崎武三郎代議士の秘書を務める
- 1988年 鹿児島市議会議員に初当選
- 以後連続9期当選、32年5ヶ月市議会議員を務める
- 2002年 鹿児島市議会議長に就任、通算9年務める
- 2020年9月 市議会議員を辞職、市長選への立候補正式にを表明
上門秀彦氏は1954年9月22日に鹿児島市で生まれました。
現在66歳です。
大学卒業後、当時旧鹿児島1区から選出されていた自由民主党の衆議院議員、山崎武三郎氏の秘書になりました。
山崎氏は上門秀彦氏と同じ中央大学の卒業生で、上門秀彦氏は大学時代に山崎氏の著書を読み、政治家を志しました。
その山崎氏のもとで政治家としての修行を始めました。
上門秀彦氏は1988年、鹿児島市議会議員選挙に立候補し初当選を果たしました。
当時34歳ですから若手の市議会議員ということになりますね。
その後当選を重ねた上門秀彦氏は、市議会の議会運営委員会、経済企業委員会、建設委員会の各委員長を歴任しました。
そして2002年5月に鹿児島市議会議長に初めて就任しました。
さらに2004年から2年間、2008年から4年間、2016年から2年間の通算9年間市議会議長を務め、2018年には全国市議会長会において市議会議員の永年勤続30年表彰を受けました。
その後自由民主党鹿児島市議団団長に就任しました。
2020年の鹿児島市議会議員選挙で9回目の当選を果たしましたが、同年11月に行われる鹿児島市長選挙に現職の森博幸市長が9月に5選不出馬を表明しました。
それを受けて、鹿児島市議会自由民主党会派から上門秀彦氏と仮屋秀一氏の2人が立候補の意向を示しました。
会派の中で話し合った結果上門秀彦氏に候補が一本化され、9月30日に議員を辞職した上で鹿児島市長選挙への立候補を正式に表明しました。
自由民主党鹿児島市連が推薦することを表明し、鹿児島県連も正式に推薦を決定しました。
上門秀彦氏は町内会長を30年以上務め、地域に根差した政治活動をしてきました。
母校中央大学学員会の鹿児島支部幹事も務めています。
信条は「故郷を愛し、人を愛し、感謝する心」こそが政治の道へ繋がると確信しているとしています。
上門秀彦氏の座右の銘は、「一日一生」「無声呼人」としておられ、
「一日一生」は、元プロ野球選手の松井秀喜さんも座右の銘にあげていますが、「1日1日を全生涯とおもって生きなさい」とか「1日を一生のように生きよ。明日はまた新しい人生である」とかの意味ですよね。
「無声呼人」は、「声なくして、人を呼ぶ」ということで、徳のある人のところには、呼ばれなくとも人が集まるという意味。
上門秀彦氏は、今まで鹿児島市議会議員として身を置かれこのことを体現されてきたのではないでしょうか。
鹿児島市長になられても市民のために掲げている公約を実践してもらいたいですね。
趣味には、登山、ゴルフ、温泉巡り、読書を挙げていますので、アウトドア派なんでしょうね。
上門秀彦の学歴は?
- 鹿児島市立城西中学校 卒業
- 鹿児島県立鶴丸高等学校 卒業
- 中央大学法学部 卒業
上門秀彦氏は地元の公立中学校から鹿児島県立鶴丸高等学校を経て、中央大学法学部に進んでいます。
上門秀彦氏の母校鹿児島県立鶴丸高等学校は、1894年に鹿児島県立尋常中学校として開校し、1906年に第一鹿児島中学校と改称し、「一中」の通称で呼ばれた県内で最も歴史がある高校です。
1949年に現在の鹿児島県立鶴丸高等学校になりました。
校名の「鶴丸」は、薩摩藩主島津氏の居城であった鹿児島城の別名鶴丸城に由来しています。
現在の偏差値は74と言いますから、県下きっての進学校と言えるでしょう。
上門秀彦氏のもうひとつの母校、中央大学法学部は私立大学の法学部の中ではかなりの名門で、中央大学の看板学科として知られ、現在の偏差値は60~65となっています。
法曹界や政財界に多くの人材を輩出していることでも知られています。
上門秀彦の政策や公約は?
上門秀彦氏は市政マニフェストとして以下の10項目について公約を挙げています。
- 鹿児島市の復興・発展のために市の持てる農・林・水産・観光資源を有効に活用します。
- 豊かさを実感できるまちづくり
- 自然と調和したまちづくり
- 教育と福祉の充実
- 女性・若手の視点重視
- 高齢者の生き甲斐の創生
- 地域イベントへの観光客誘致
- 世界の桜島の活用
- 地域連携による役割分担ネットワーク
- 協働のまちづくり
コロナ禍に負けない逞しい市政とSDGs (持続可能な開発目標)に基づく「地方創生」が市政の柱てあるとして、「地域がそれぞれの特性を活かして、自立的で持続性のある社会をつくる」ことと、生活のあらゆるシーンで「新しい生活様式」を推進することを挙げて、コロナ感染拡大の第二波、第三波に備え、県とも医療機関とも連携し、必要な医療体制、 医療資材を確保します。
更にコロナ禍で困窮する 事業者や生活者へも万全の支援を講じて、市民の暮らしと雇用を守り、コロナ禍を克服するとしています。
その上で1つ目の鹿児島市の復興・発展のために市の持てる農・林・水産・観光資源を有効に活用として、資源を活用することで生産現場に活力を蘇らせ、地域に若者の働く場を増やし、人々が活き活きと暮らせる環境の創出や特産品のブランド化を図り、国内外に向けたトップセールスを積極的に行なうとしています。
また世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」やジオパーク等を活用してインバウンド観光を推進するとしています。
2つ目の豊かさを実感できるまちづくりについては、鹿児島本港区エリア、中央駅西口地区の開発、及び サッカー等スタジアム、路面電車延伸については、 県と緊密な連携を図り、夢があって、活気あふれる魅力的なまちづくりを促進するとしています。
3つ目の自然と調和したまちづくりについては、人と自然が共生し市民が集う公園緑地を充実させるとともに、脱炭素社会の実現を目指すとして、
- コンパクトなまちづくりを推進
- 周辺地域の利便化
- 団地の再生
- 田上地区等の区画整理事業を推進する
としています。
4つ目の教育と福祉の充実については、
- 次代を担う子どもたちの健やかな成長を支援し、 いじめや児童虐待から子どもを守る鹿児島市の「児童相談所」を早急の整備
- 放課後の学校を活用し、民間と連携した学習環境の整備
- 女性が安心して働ける雇用の場を確保し、 婚活支援、不妊治療の充実
- 教育費用の低減化といった子育て税制改革を実現
- 0-12 才児の待機児童ゼロ、少人数学級を実現
- 子育て110 番の窓口設置進める
としています。
5つ目の女性・若手の視点重視については審議会や市役所各部局に広く女性や若手を登用し、その視点を市政に反映させるとしています。
6つ目の高齢者の生き甲斐の創生については労わるだけの福祉から、高齢者の豊富な経験と知識を活かす生き甲斐の創生、社会参加の場づくりを行うとしています。
7つ目の地域イベントへの観光客誘致については、国際規模の大イベントに世界中から訪れる観光客を地域のイベントに誘引できれば、大きな経済効果が期待でき、ITソリューションを活用した効果的なPRによって、人が動くチャンスを観光に反映するとしています。
8つ目の世界の桜島の活用については、その特異性を活かした農業、水産業を応援することはもとより、 鹿児島市のリゾートエリアとして、市民家族の癒しの場、 また他所にない観光レジャー拠点への変貌を目指すとしています。
9つ目の地域連携による役割分担ネットワークについては、隣接市町村との役割分担、ネットワークの構築は、地方における活力ある経済圏を形成するとしています。
10つ目の協働のまちづくりについては、市政情報を公開し、市民に寄り添った、市民と共に考える分かりやすい市政運営を行うとしています。
また、コロナ感染症はもとより、桜島の大噴火や予期される 大規模災害に備え、市民の命を守る危機管理体制の充実と防災力の向上を図るとしています。
最後に
【市政の基本は「住民が役所の都合に合わせる」のではなく、「役所が住民のニーズに合わせる」じゃないですか?私は、議会と市民の声を市政に反映させ、シンプルでスピーディな 新しい市政を創ります】
と訴えています。
基本的には今の市政との大きな差は感じませんでした。
もちろん市議会議員を長くされていますから、地域の問題点や鹿児島市のこれからについては一通り網羅されていますが、具体的な政策への言及は若干不足しているように思います。
上門秀彦の評判は?
上門秀彦氏の評判については長い議員経験を活かして市長としても期待できるという声や、もう少し具体的な公約があっても良いという声もありました。
サッカースタジアム建設や路面電車の延伸についての賛否も焦点になっていますが、上門秀彦氏は基本的に推進の側に立っています。
上門秀彦の妻や子供は?家族が知りたい!
上門秀彦氏の家族構成は、妻の和代さんと娘3人の5人家族です。
妻の和代さんとは山崎武三郎氏の秘書時代に山崎氏の事務所でアルバイトをしていた妻と知り合って結婚したそうです。
娘さん3人についての詳細な情報はありませんでした。
上門秀彦が当選する確率は?
今回の鹿児島市長選挙には、上門秀彦氏の他にいずれも新人で、前鹿児島市副市長の松永範芳氏62歳、前鹿児島県議会議員の下鶴隆央氏40歳、元鹿児島市議会議員の桂田美智子氏67歳の4人が立候補を表明しています。
松永氏は現職の森博幸市長のもとで副市長を務め、選挙戦では森氏のバックアップを受けており、後継者指名はないものの実質的な後継者と見なされています。
下鶴氏は県議会議員選挙に3回当選しており、10年のキャリアがあります。
純粋無所属を標榜しており、今回の鹿児島市長選挙では若さを売りに活動をしています。
桂田氏は共産党の推薦を受けて前回2016年の市長選挙にも立候補しており2回目の市長選挑戦になります。
上門秀彦氏は32年以上市議会議員を務め、議長を通算9年務めてきた議会の重鎮であり、知名度も高く自由民主党鹿児島県連の推薦も受けていますので、当選する可能性は十分あるものと思われます。
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まとめ
- 上門秀彦氏は1954年9月22日、鹿児島市生まれの66歳
- 上門秀彦氏は城西中から鶴丸高校を経て中央大学法学部を卒業
- 上門秀彦氏は大学卒業後、山崎武三郎衆議院議員の秘書になる
- 上門秀彦氏は1988年に鹿児島市議会議員選挙に立候補して初当選、連続9期当選し32年務める
- 上門秀彦氏は2004年に初めて鹿児島市議会議長に就任、その後2018年までの間に通算9年間議長を務める
- 上門秀彦氏は2020年9月市議会議員を辞職し、鹿児島市長選挙への立候補を表明