仙台育英高校のピッチャー伊藤樹選手は、中学時代からMAX144キロを投げるスーパー中学生と話題になっていました。
ドラフト候補確実の仙台育英高校の伊藤樹選手が、ここまで強くなったエピソードを育ってきた環境や出身中学、小学校時代の野球チームなどに遡って探っていきます。
伊藤樹/仙台育英の出身中学校は?
仙台育英高校の伊藤樹選手の出身中学は、宮城県秀光中学校です。
この秀光中学校には、少し説明が必要になります。
まず、正式名称は秀光等教育学校で、仙台育英高校の系列の中学校になります。
簡単に言えば、仙台育英の付属の中学校のような位置づけです。
秀光中では、1年生の春からベンチ入りを果たし、1年生の秋ごろからピッチャーに転向しました。
そして、2年生の秋頃から球速が次第に上昇していき、3年生の時にはMAX144キロを計測するようになりました。
ちなみに秀光中学は軟式です。
高校で、ドラフト候補として注目される選手の多くは、シニアリーグが多いという印象が強いのではないでしょうか?
そして、高校から有名になったと思われがちですが、この伊藤樹投手は実は中学時代から動画などを通じて知名度は高かったです。
とにかく凄い中学生、スーパー中学生と知られていました。
高校野球ドットコムという動画で、秀光中学時代の伊藤樹投手の動画があります。
とても中学生の投げるボールとは思えないくらい速いです。
フォームも体も出来上がっており、強豪私学の高校生に見えます。
また、余談ですが、この秀光中学の野球設備はすごいです。
まるで、強豪私学の野球部、強豪大学の野球部のような立派な設備を持った野球場です。
やはり、野球をしっかりと出来る環境が整っていると、それなりの力を持った小学生が集まり、そして大きく成長していくのでしょう。
それでは、伊藤樹投手の秀光中学時代の実績を見ていきましょう。
・2016年(中学1年時):全国中学校軟式野球大会 ベスト4
・2017年(中学2年時):全日本少年春季軟式野球大会 ベスト4
・2017年(中学2年時):全国中学校軟式野球大会 ベスト4
・2018年(中学3年時):全日本少年春季軟式野球大会 ベスト8
・2018年(中学3年時):全国中学校軟式野球大会 準優勝
一言で、すごいです。
全ての学年で、全国の舞台を経験しており、輝かしい実績を持っております。
中学3年時の全国中学校軟式野球大会決勝で、今年のドラフト候補である、高知高校の森本大智投手と対戦しています。
伊藤樹/仙台育英の出身小学校のチームは?
伊藤樹投手は小学2年生から、仙南東スポーツ少年団というところで野球を始めた。
伊藤樹投手の小学校時代のポジションは、キャッチャーでした。
野球を始めたきっかけは、お父さんとお兄さんが野球をやっていたことと、お父さんが少年野球チームの監督をしており、その影響から始めたそうです。
仙南東スポーツ少年団に入る前からお兄さんと、キャッチボールをしており、投げることや捕ることに関しては慣れていたそうです。
ただ、バッティングが苦手で、バットにボールが全然当たらなかったみたいです。
その後、仙南トリプルスターズに所属を移し、小学6年生の時には、セレクションを勝ち抜き、地元仙台市に拠点を持つ楽天ジュニアに入ります。
楽天ジュニアでは、その後の野球人生を切磋琢磨する笹倉世凪投手と、バッテリーを組んでNPB12球団トーナメントに出場しました。
笹倉世凪投手とは、秀光中学、仙台育英高校と同じチームメイトになります。
実は、伊藤樹投手は、小学4年生のころまでは、すごく太っていたそうです。
しかし、小学5、6年時にセカンドからキャッチャーに転向して、運動量も増えてきて次第に痩せていったそうです。
今の体系からは想像できませんが、昔は伊藤樹投手は太っていたようです。
伊藤樹/仙台育英の身長体重は?
伊藤樹投手の身長175cm 体重75kg
野球選手としても投手としても、やや小柄な部類に入ります。
しかし、野球に身長や体重は関係ありません。
ソフトバンクの今宮選手のように、小柄でも甲子園で、MAX154キロを計測して、パワフルなバッティングをする選手はいくらでもいます。
伊藤樹/仙台育英の性格は?
伊藤樹投手は「冷静で研究熱心な性格」という印象を受ける
他の記事や動画などの本人のコメントから分析すると、伊藤樹投手は「冷静で研究熱心な性格」という印象を受けます。
試合などで、調子が上がらない時やしっくりこない時も、冷静に自分を分析して修正していく能力があります。
また、チームメイト想いという面も感じ取れました。
後輩が試合で頑張って、自分が抑えに回った時も、頑張ってくれた後輩のためにも絶対に抑えたい、そして勝ちたいというコメントをしていました。
また、非常にこだわりの強い性格という面も伺えます。
キャッチボールひとつ、体の使い方ひとつも自分なりの理論があり、理想の自分を求めるために、日々追及しています。
もちろん、この事はプロを目指す球児なら誰もが持っています。
しかし、伊藤樹投手からはその事プラス、野球センスだけで野球をやっていないという事を感じました。
伊藤樹/仙台育英の強みは?
最大の強みは「クレバーさ」です。
どんなに速い球を投げれて、どんなにコントロールがよくても、実戦で修正し、そして成長しながら打者を抑えていく能力がある事です。
また、これだけの球速があるにも関わらず、三振を狙いにいくのではなく、常に打者を打ち取る事を考えている変幻自在な投球が彼の持ち味です。
プロ野球選手としてのタイプだと、日本ハムの金子千尋投手のようなタイプです。
もちろん、球速やコントロール、変化球、打者との駆け引き、試合中の修正などのスキルやメンタルも非常に高い事も強みです。
しかし、伊藤樹投手はその自分の強みをピッチングに最大限に活かしています。
伊藤樹/仙台育英の成績や実績は?
主な公式戦での成績と実績を紹介します。
<2020年終了時点での通算成績>
公式戦通算22試合、58回2/3投球回数、防御率3.07、奪三振率7.67、 四死球4.76 被安打率6.14
<2020年の通算成績>
公式戦通算7試合、31回1/3投球回数、防御率1.15、奪三振率6.03、四死球2.87、被安打率5.74
全国高校野球選手権大会2019年(高校1年生)の甲子園大会では、2試合に登板しています。
投球回数は、3回1/3を投げて与えた四死球は3、防御率は13.5です。
秋季東北大会2019年(高校1年生)では2試合に登板し、投球回数は2回を投げて与えた四死球は5、防御率は18です。
甲子園交流試合2020年(高校2年生)では、1試合に登板し、投球回数は2/3を投げて与えた四死球は1、防御率は0.00です。
秋季宮城県大会2020年(高校2年生)では3試合に登板し、投球回数は11回と2/3を投げて与えた四死球は0、防御率は0.00です。
秋季東北大会2020年(高校2年生)では1試合に登板し、投球回数は6回を投げて与えた四死球は0、防御率は0.00です。
また、2020年終了時点での把握している通算成績は以下の通りです。
公式戦 通算22試合、58回2/3投球回数、防御率3.07、奪三振率7.67、 四死球4.76
被安打率6.14
2020年だけ個別に見ると以下の通りです。
公式戦 通算7試合、31回1/3投球回数、防御率1.15、奪三振率6.03、四死球2.87、
被安打率5.74
年間で、防御率が1.15はすごい成績です。
伊藤樹投手は、数字から読み取れるように、毎年確実に成長しています。
伊藤樹/仙台育英はドラフト候補?
確実に、今年のドラフト上位候補の一人です。
ワインドアップから足を高めに上げて重心を下げ、着地早めに右肘を柔らかく使いMAX147キロを計測する投手です。
プロのスカウトの評価は以下のようなものです。
- 「体の使い方とバランスがいい」
- 「非常に野球センスが高い」
- 「メンタルが強い」
- 「フォームがいい」
- 「球速、変化球の精度、フォームのバランスは申し分がない」
- 「打者を打ち取る投球術が高い」
- 「勝ちやすく、負けにくい投手」
などと高い評価を得ています。
将来は、金子千尋2世のような投手になってほしいです。
伊藤樹選手
学校名:仙台育英高校
生年月日:2003年8月24日
出身地:秋田県大仙市
身長:178cm
体重:78kg
投球・打席:右投げ右打ち
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まとめ
- 仙台育英の伊藤樹選手は、スーパー中学生から超高校級の投手へ着実に成長している
- 仙台育英の伊藤樹選手が目指す野球選手スタイルは「長く野球をできる選手」と明確な目標がある
- 仙台育英の伊藤樹選手は高校生としては技術、メンタル、投球術はトップランク。
- 今春の選抜では、その変幻自在のクレバーな投球でみちのくに優勝旗を持って帰ってほしい。
- 仙台育英の伊藤樹選手は、プロから高評価を受けている今年のドラフト上位候補の一人。