名古屋市長選挙が2021年4月11日告示2021年4月25日投票の日程で行われます。
河村たかし氏は、名古屋区東区古出来出身の現在の年齢は72歳。
河村たかし氏は、一橋大学商学部卒業後、家業に就職。1983年に初めて愛知県議会議員に出馬するも落選、10年間政治家を目指すも厳しい生活をしておりました。
1993年衆議院議員に初当選、それから5期務め、2009年より名古屋市長として就任しております。
2021年4月4期目となる名古屋市長選挙に出馬表明した河村たかし氏の経歴や評判をチェックしていきましょう。
2021年4月26日追記
- 河村たかし(無所属・現)39万8,656票 当選
- 横井利明(無所属・新)35万711票
- 太田敏光(無所属・新)1万3,804票
- 押越清悦(無所属・新)8,162票
河村たかしの経歴は?
河村たかし氏は1948年(昭和23年)11月3日生まれの72歳で、名古屋区東区古出来の出身です。現在名古屋市長を務めており、今回の選挙で再選を目指しています。
1972年:一橋大学商学部を卒業
1972年:河村商事株式会社に入社
1983年:愛知県議会議員に落選
1985年:名古屋市長選挙に出馬しようとするも断念
1990年:衆議院議員に落選
1993年:衆議院議員に初当選(2009年まで5期務める)
2005年:名古屋市長選挙に出馬表明するも断念
2009年:名古屋市長に初当選(2021年まで4期務める)
大学を卒業後は家業の古紙回収業・卸売業を行う会社に入社しています。
1977年ころから検事を志すようになります。昼間は家族を養うため家業に従事し、仕事後に地元の法律学校の夜学に通って法解釈学及び行政学を10年間勉強し、旧司法試験を9回受験し、当時合格率が10%から15%程度だった第二次試験短答式試験には初受験で合格するなど計4回合格し、いい成績をおさめていたものの、第二次試験論文式試験でいずれも不合格となり断念しています。
この経験から、人生再チャレンジをできる社会を実現するため政治家を志すようになり、民社党委員長春日一幸氏の秘書になりました。しかしその後春日氏の逆鱗に触れたため、民社党を除名となっています。
選挙に立候補するも落選もしくは断念していましたが、その後自民党に入党し衆議院議員に立候補し再び落選しています。
自民党を離党し、日本新党公認で立候補し初当選しています。
その後一度無所属となりましたが民主党に参加し、公認を受け3選しています。
2009年には名古屋市長に「不退転の決意」で出馬表明し、初当選しています。2010年に自身が主導した市議会リコールの署名数が法定数を下回ったとして、名古屋市長を引責辞任し、出直しのために再出馬しています。その選挙で再び当選し、その後名古屋市長を12年間勤めています。
河村たかしの学歴は?
1964年:名古屋市立桜丘中学校を卒業
1967年:愛知県立旭丘高等学校を卒業
1972年:一橋大学商学部を卒業
河村たかし氏が卒業された旭丘高校は、名古屋市にある県立の高校で、愛知県内では東海高校に続いて2番目に偏差値の高い高校です。愛知県内では唯一の私服通学校で、部活動は全員参加制など特色のある学校です。
高校卒業後は、1年間の浪人を経て、一橋大学商学部に入学しています。大学1年次の途中まで硬式野球部に所属していたそうです。
一橋大学は、東京都に本部を置く国立大学で、1920年に設置された日本で最古の社会科学系の大学です。人文科学を含む研究教育の水準が極めて高く、多くの才能ある人材を輩出しています。偏差値が67.5と非常に高く、東京大学、京都大学に続く国内トップクラスの大学です。
河村たかしの政策や公約は?
河村たかし氏は、2021年五大公約として5つ掲げています。
1.日本1のコロナ対策
2. 子どもを1人も死なせないナゴヤなんとしても実現
3. 敬老パスをより使いやすく。令和4年2月より対象拡大(JR、名鉄、近鉄、三重交通の市内区間)確定。市バス・地下鉄の乗り継ぎカウントは1回へ
4. リニア大ナゴヤ「ウーブンシティ(人の移動をより便利に安全に)」ナゴヤ版実現。最先端大実験都市で産業・福祉世界1ナゴヤ
5. 「働くお母ちゃん、お父ちゃん」「若者」とマニフェストづくり一緒に実現
公約の中で目玉とされているものやより具体的なものをピックアップして紹介します。
- 感染症対策の基本をふまえたナゴヤ流、地を這う保健所の調査(積極的疫学調査)で抑え込み。
- 商品券より買物還元総額200億円、経済効果860億円消費拡大。買物金額の30%(消費税10%相当を超える3倍)をキャッシュバック。(配布方法や上限など諸条件あり)
- 子育てとの両立を意識したリモートワーク普及推進コロナ禍だけでなく、恒久的なリモートワーク推進。
- ナゴヤ版若者会議プロジェクト
- 市長は自らの公約を引き続き守る
年収2,750万円→800万円、退職金4,220万円→0円(廃止)4年ごとに既に12年間で、3億5,000万円を市民にお返ししている。
- 議員報酬は市民並に戻す(800万円を軸に。)
- 女性、高齢者の地域での活躍
- 高齢者食堂の開設を応援
- 健康長寿日本1へ任意予防接種の費用助成継続・拡大
- 風しん(大人)・おたふくかぜ・B型肝炎・ロタウィルス・高齢者肺炎球菌、帯状疱疹。予算化済。
- 健康長寿日本1へがんを撲滅
- 「市長いじめ・生き方相談ホットライン」を設置
- 市立高校チャレンジ入学枠創設
不登校など特別な事情がある子どもたちに市立高校チャレンジ入学枠を創設。
- 日本1の就学援助へ
小学生、中学生ひとりあたり、学校給食、学用品費用などを補助。年間約7万円。入学年度はさらに約5万円、修学旅行も実費支給。4人家族で年収500万円まで対象世帯恒久拡充。
<6. どえりゃあ最先端ナゴヤにアップデート+plusリニア大ナゴヤ「ウーブンシティ」ナゴヤ版実現。最先端大実験都市で産業。福祉世界1ナゴヤ>
- デジタル戦略本部の設置
- 先進技術実現都市/MaaS実現都市
- 「スマホで市役所」の実現
自宅にいてもスマホひとつで行政サービスを受けられる未来の市役所。まず保育園入園申請は令和4年度よりスマホで全部できるように計画済み。
- 減税による経済循環と可処分所得アップ
市民税減税1,120億円(10年間)のさらなる継続。 - 2023年のG7サミットを名古屋に誘致
- 名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団のアジア1をめざす。
- リニア名古屋駅を国家プロジェクトに
- 女性が就職しやすい環境づくり
- 天守閣本物木造復元へ
- 伊勢湾台風級(昭和34年)再来でも堤防の中に水を一滴も入れない防災
液状化による堤防破壊への対策。庄内川、天白川で3,000億円規模の治水事業。
- 愛知県・名古屋市主催で公共事業として税金を支出。
河村たかしの評判は?
河村たかし氏の最近の話題というと、大村知事のリコール不正問題への関与があげられる。
この問題は、約43万5,000筆のリコール署名のうち、8割以上に偽造の疑いがあるというもので、河村たかし氏はこのリコール運動に関わっていました。
その一方で、これまでの河村市政を評価する声もあり、市民税を減税し、自らの給与も下げるなど市民の経済を潤わしてきた実績があります。
それに対して、やはりリコール署名の不正問題を糾弾する声や、河村市政を批判する声もあり、世間の意見はかなり分かれています。
河村たかしが再選する確率は?
4月25日投開票の名古屋市長選挙の立候補者は次のようになっています。
届け出順に
- 現職の河村たかし氏(72)
- 新人でNPO法人代表の押越清悦氏(62)
- 新人で元名古屋市議会議員の横井利明氏(59)
- 新人で元会社員の太田敏光氏(72)
4名はいずれも無所属ですが、横井利明氏は自民、立憲、公明、国民の推薦を受けており、共産も自主支援しています。
今回の市長選は河村たかし氏と横井利明氏の事実上の一騎打ちとされています。
河村たかし氏は自身が率いる地域政党「減税日本」の推薦を得たのみで、主要政党がそろって横井利明氏を支援しており、緑の党共同代表の尾形慶子氏も「批判票の分散を避ける」として出馬を見送るなど強力な包囲網が張られています。
横井利明氏は公約で1人2万円の商品券を配布すると約束しており、選挙戦の目玉となっています。名古屋市には現在2,754億円の貯金があり、貯めているだけでは意味がなく市民に配るべきだとしています。
一方、河村たかし氏は名古屋市が日本で唯一市民税の減税を成し遂げ、継続していることをアピールしています。
しかし、今回は知事リコール署名不正事件もあり窮地に立たされています。
横井利明氏は、県と市が対立している中、本当に十分な新型コロナウイルス対策ができるのか予定通りワクチンを打てるのかと市民に投げかけています。
河村たかしの父親や先祖がすごすぎる?
河村たかし氏の父河村かね(金に心)男氏は第二次世界大戦時には、大日本帝国陸軍第101師団歩兵第101旅団指令部伍長として中国大陸に滞在しています。帰国後、1948年に河村紙業合資会社を設立しています。
河村家は尾張徳川家に仕えた尾張藩士書物奉行の家系です。学問の家柄で知られ、先祖には多くの国学者がいます。尾張藩士で国学者の河村秀根は先祖に当たります。
河村たかしの妻や子どもはどんな人?
大学時代に知り合った奥様と1975年に結婚されています。奥様は国立音楽大学を卒業されていて、現在は河村商事株式会社取締役をされています。
長男は、一橋大学経済学部を卒業し、現在は河村商事株式会社代表取締役社長を務めています。
まとめ
- 河村たかし氏は1948年生まれの現在の年齢は72歳
- 河村たかし氏は大学を卒業後、家業で働きながら司法試験合格を目指していた
- 河村たかし氏は衆議院議員を5期務めている
- 河村たかし氏は名古屋市長を4期務めている