茨城県知事選挙が、2021年9月5日投開票の日程で行われます。
田中重博氏は出身の1947年生まれの74歳。田中氏は日本の教育者・研究者です。
京都大学大学院を修了してから2013年まで、茨城県水戸市の国立大学法人茨城大学の教授をしていました。
在籍中は、人文学部長や副学長を歴任されています。
定年退職後に名誉教授を与えられており、教育上でも著しい功績を残されたと考えられます。
2021年9月の茨城県知事選挙に、出馬表明した田中重博氏の経歴や評判、知事選に出馬した経緯をチェックしていきましょう。
2021年9月6日追記
- 大井川和彦(無所属・現)65万9459票 当選
- 田中重博(無所属・新)16万8876票
田中重博の経歴は?
1975年 京都大学大学院修了
1975年 茨城大学人文学部 講師
1978年 茨城大学人文学部 助教授
1988年 茨城大学人文学部 教授
1996年 茨城大学人文学部 社会科学科長
2004年 茨城大学 人文学部長
2010年 茨城大学 副学長
2013年 茨城大学 定年退職、名誉教授
田中重博氏は大阪府豊中市出身です。京都大学大学院を終了後に茨城県に移っています。
講義は地方自治論や経済学をご担当されています。
研究領域は地方自治、地方財政、地方分権、まちづくりと住民参加、近代日本における地方自治制度の発展史などがあります。
また、著書もいくつか上梓されており、2004年に自治体研究社から出版された「構造改革と地方財政―文献的税財政システムへの展望―」などがあります。
田中氏は学術分野での地方自治のご実績が納められていることが伺えますね。
田中重博の学歴
1966年 大阪府立豊中高等学校を卒業
1970年 京都大学経済学部を卒業
1972年 京都大学大学院経済学研究科修士課程を修了
1975年 京都大学大学院経済学研究科博士課程を修了
田中重博氏は大阪府立豊中高等学校を卒業しています。
大阪府内の公立高校では、210校中7位の偏差値ランキングで、偏差値は70の優秀校です。
他の特徴として、私服登校が認められており、高校の部活動では珍しくアメリカンフットボールや薙刀、チェスなどの部があります。
同校出身の著名人には、アナウンサーの橋詰優子氏や東北新社の社長の中島信也氏、女優の夏目かな氏などがいます。
高校卒業後は京都大学に現役で入学しており、同大学大学院の博士課程を修了しています。
田中氏は華麗な学歴をお持ちと言って良いでしょう。
なお、小中学校に関する学歴は公開されていませんでした。
出身地である豊中市内の小中学校に通っていた可能性が高いと考えられます。
田中重博の政策や公約は?
【田中重博の政策・公約】
- みんなが安心して暮らせる茨城に
- くらし応援で雇用を増やし、地域を元気に
- 原発依存を脱し、自然エネルギーで雇用をつくる
- 憲法と住民自治をくらしに生かす社会の実現
- ジェンダー平等に基づく誰もが尊重される社会の実現
新型コロナウィルス対策の抜本的改善と東海第二原発の再稼働反対の政策を最優先で訴えています。
新型コロナ対策では、希望者へのワクチン接種の迅速化、およびPCR検査の無償実施、失業や廃業への支援策を強調しています。
一方、老朽化し被災した東海第二原発の再稼働に同意せず、廃炉にすると表明しており、それに伴って、自然エネルギーを中心とした経済へと転換し、雇用を維持、創出を目指しています。
具体案として、建物断熱の徹底や廃熱の有効利用などの省エネルギーや太陽光発電や風量発電の普及支援や化石燃料の削減にも言及しています。
安定した発電力が不安視されている自然エネルギーを、どのように安定電源として確保するかどうかについては、政策の中では触れられていません。
田中重博の評判は?
田中重博氏は過去にアカデミックハラスメントとして訴えられた過去がありました。
2008年7月に提訴されていましたが、2011年11月に和解が成立しています。
和解に至るまで、原告側に「ハラスメント」として指摘された30項目の全てに反論を主張され、田中氏ご自身の正統性を主張されました。
これを受け、賠償不要と判断され、和解が成立しています。
他にも、ネット上で見つけた有権者の声をいくつかピックアップします。
『企業に優しく県民に冷たい政治』と。対抗馬のこと悪く言うパターンは嫌な予感がする。
こう言うところが良いけど、自分はもっと良くすると言うような言い方してくれたらオッと思うけどなー
こちらは、田中氏の舌戦に対する建設的な意見でした。より良い県政を目指すのは県民の有権者も同じ思いだと思うので、候補者と有権者が一緒に希望を描ける政策を発表してくれるのが望ましいですよね!
こちらはマイナスの評判です。過去に和解が成立している訴訟を持ち出している方もいました。やはり昔に起こったとはいえハラスメント関連は月日が経っても話題に尾を引きますね…。
ちょっと違った角度からの評判を見つけました。
プロフィールには、アマチュア7段の腕を持つ田中氏は、世界では名の知れた方なのですね。
田中重博が当選する確率は?
田中重博氏は、現職候補以外に知事選へ立候補する人がいないことを理由に自ら立候補をされています。
実は田中氏は2013年の茨城県知事選にも同じ経緯・理由で立候補(共産党推薦)しており、当時の現職候補(無所属)とは23万票差で敗れています。
一方、今回の選挙戦では、現職候補の大井川氏は無所属ながら、自民、公明の政権与党と国民民主党からの推薦を受けています。
知名度と支持体制の面で、現職候補の大井川陣営は、優位な戦況であると判断できます。
コロナ対策に十分な効果をあげていない自民党から推薦を受けていることも、大きな不安材料にはならなさそうです。
一方、戦況としては2013年の時とよく似ており、田中氏陣営にとっては不利な戦況にあると言わざるを得ません。
2021年8月22日に投開票が行われた横浜市長選挙のような逆転劇はあるのでしょうか。
田中重博の家族構成は?
家族構成は、奥さんと一男一女を儲けていらっしゃいます。
現在は水戸市堀町に奥さんとお二人で暮らしているようです。
奥さんをはじめ、息子さんと娘さんのお名前やご職業、出身校については公開されている情報はありません。
まとめ
- 田中重博氏の年齢は、1947年生まれの74歳
- 田中重博氏の最終学歴は京都大学を卒業、京都大学大学院を修了(博士)
- 田中重博氏は1975年から国立大学法人茨城大学の教育者・研究者
- 田中重博氏は2013年の茨城県知事選で当時の現職候補に敗れている