箱根駅伝予選会に出場する順天堂大学の2年生三浦龍司選手に注目が集まっています。
三浦龍司選手は、出身の洛南高校でも駅伝やクロスカントリーと多岐に渡る種目で国内上位の実績を持ち順天堂大学に入学しています。
順天堂大学を選んだ理由は、ある有名な選手が影響しています。
今回は、三浦龍司選手の出身中学・高校での実績から現在の成績や強さの秘訣というものに迫っていきます。
10月17日箱根駅伝予選会では、1時間1分41秒という記録でU20ハーフマラソンの日本最高新記録を出しています!
【この記事で分かること】
- 三浦龍司選手の身長体重といった基本的なプロフィール
- 三浦龍司選手の中学校、高校での過去の実績
- 三浦龍司選手の強み
- 三浦龍司選手の今後
三浦龍司選手の走り素晴らしかったですね!
全日本大学駅伝では、1区を担い、27分7秒(速報値)の区間新記録で区間賞を獲得!
三浦龍司の出身中学は?
島根県出身の三浦龍司選手は、地元の浜田東中学校に通っていました。
日本海と棚田の広がる田舎で、伸び伸びと中学校生活を送っていたことでしょう。
実は、中学校の時から、才能があることは全国に知られていました。
特に1500mと3000mに注力して取り組み、県大会では常に上位だったためです。
三浦龍司選手の中学生時代の成績は以下のとおりです。
日 付 | 大会名 | 距 離 | 記 録 | 順 位 |
2015年10月 | ジュニアオリンピック | 1500m(予選) | 4分18秒91 | 3組11位 |
2016年1月 | 全国都道府県男子駅伝 | 3.0km(6区) | 9分6秒 | 20位 |
2016年8月 | 第43回全中陸上 | 3000m | 9分0秒32 | 1組8位 |
2016年10月 | ジュニアオリンピック | 3000m(予選) | 8分56秒22 | 1組8位 |
2016年8月 | 第43回全中陸上 | 1500m | 4分9秒21 | 4組6位 |
2017年1月 | 全国都道府県男子駅伝 | 3.0km(2区) | 9分4秒 | 34位 |
1年生の時から、島根県内ではトップレベルの実力を持っていました。
そのため、全国大会の常連選手となっていましたが、全国の壁は厚く、1500m、3000mいずれも予選を突破することはできませんでした。
しかし、高校進学と共に別の道で才能が更に開花します。
三浦龍司の出身高校は?
三浦龍司選手は、中学卒業後、地元の島根を離れ、京都へ引越しします。
スポーツ強豪校の洛南高校へ進学しました。
そこで監督の勧めもあり、障害競走(以下SC)を始めることにしました。
高校1年生の時の成績は以下の通りです。
日 付 | 大会名 | 距 離 | 記 録 | 順 位 |
2017年6月 | インターハイ京都大会 | 3000mSC(決勝) | 9分20秒63 | 5位 |
2017年9月 | 近畿高校ユース | 3000mSC | 9分10秒78 | 大会新 高1歴代2位 |
2017年9月 | 京産大記録会 | 5000m | 14分31秒14 | 8組5位 |
2017年12月 | 全国高校駅伝 | 8.1km(4区) | 24分25秒 | 27位 |
2018年1月 | 全国都道府県男子駅伝 | 8.5km(5区) | 26分32秒 | 29位 |
高校生になって始めたSCで、いきなりインターハイ出場。
そして決勝で5位、1年生で1位という好成績を収めます。
トラックについても上級生、大学生に混じりながらも競い合い、1年生ながら5000mという長距離も経験しています。
一方、ロード(駅伝)については、トラックのスピードが活かせず、なかなか上位に上がれませんでした。
高校2年生の時の成績は以下の通りです。
日 付 | 大会名 | 距 離 | 記 録 | 順 位 |
2018年4月 | 織田記念 | 5000m(決勝) | 14分25秒92 | 2組4位 |
2018年6月 | インターハイ京都大会 | 3000mSC | 8分52秒27 | 1位 高校新記録 |
2018年8月 | インターハイ全国大会 | 3000mSC | 失格 (選手妨害) |
|
2018年9月 | 近畿ユース大会 | 3000mSC | 8分46秒56 | 1位 U18日本新記録 |
2018年10月 | 福井国体 | 5000m | 14分4秒50 | 3位 |
2018年10月 | 京都府高校駅伝 | 10km(1区) | 29分20秒 | 区間賞 |
2018年11月 | 近畿高校駅伝 | 5.0km(6区) | 14分0秒 | 区間賞 |
2018年12月 | 全国高校駅伝 | 10km(1区) | 29分52秒 | 21位 |
2019年1月 | 全国都道府県男子駅伝 | 7km(1区) | 20分38秒 | 5位 |
高校2年生になっても、自己ベストの更新は続きます。
3000mSCを始め2年目となったインターハイ京都府大会で高校記録を出しました。
全国大会は失格となりましたが、それにもめげずに、直後に行われた近畿ユース大会で高校歴代3位、U18日本新記録を打ち立て、一気に名前が知れ渡ることとなります。
トラックについても順調そのものです。
5000mでは国体にて13分台も間近と感じさせる14分1桁台の自己ベストを更新します。
駅伝についても、苦手意識を克服し、全国高校男子駅伝の1区にてトップと6秒差の5位という好位置にてタスキをつなぎます。
高校3年生の時の成績は以下の通りです。
日 付 | 大会名 | 距 離 | 記 録 | 順 位 |
2019年4月 | インターハイ近畿大会 | 3000mSC | 8分39秒49 | 1位 U18日本新記録 日本高校新記録 大会新記録 |
2019年4月 | 日本選手権 | 3000mSC(予選) | 8分39秒37 | 5位 U18日本新記録 |
2019年4月 | 日本選手権 | 3000mSC(決勝) | 8分40秒30 | 5位 |
2019年8月 | インターハイ | 1500m(決勝) | 3分48秒00 | 6位 |
2019年8月 | インターハイ | 3000mSC(予選) | 8分57秒40 | 1位 |
2019年8月 | インターハイ | 3000mSC(決勝) | 9分12秒42 | 2位 |
2019年10月 | 茨城国体 | 5000m(決勝) | 14分06秒14 | 7位 |
2019年10月 | 大阪長距離記録会 | 3000m | 8分10秒57 | 1位 京都高校記録 |
2019年12月 | 日体大記録会 | 5000m | 13分51秒97 | 43組1位 世代トップ |
2019年12月 | 全国高校駅伝 | 10km(1区) | 29分52秒 | 21位 |
2020年1月 | 全国都道府県男子駅伝 | 8.5km(5区) | 24分37秒 | 11位 |
2020年2月 | U20日本選手権クロスカントリー | 8km | 24分26秒 | 8位 |
高校生活集大成として、数々の記録を打ち立てます。
3000mSCでは、実業団が多く走る日本選手権にて、自分自身の持つU18日本新記録の更新。
1500mでは3分台に突入。インターハイでは2種目で入賞するなどしてタフさを見せつけた。
5000mでは、13分台で当時、世代トップの成績を収めました。
その他、駅伝やクロスカントリーと多岐に渡る種目でいずれも国内上位の成績
を収め、三浦龍司選手は今後も幅広い活躍が期待されます。
三浦龍司の現在の成績は?
【男子3000msc表彰式】
三浦龍司①が大会新記録で優勝! pic.twitter.com/aFgsQ13gKb— 順天堂大学陸上競技部 (@juntendo_t_f) September 11, 2020
三浦龍司選手は今年の春、順天堂大学に進学しました。
同大学を選んだ理由は卒業生である塩尻和也(富士通)選手の存在が大きいです。
塩尻和也選手は、障害競争のスペシャリストであります。
三浦龍司選手は「順天堂大学のトラックを使って(塩尻和也選手と)一緒に練習することもあると聞いたので、そんな環境に刺激をもらえたらと思ってます」と語ります。
コロナ禍で例年通りのレースプランが進まない中、大学生初戦として、ホクレンディスタンス千歳大会(7月18日)に出場しました。
3000mSCにて、8分19秒37という素晴らしい記録を収めます。
この記録は日本歴代2位の記録であり、東京オリンピックの参加標準記録をも上回る記録でした。
レース内容としては、キプリガット(愛三工業)選手を序盤から追走、ラストスパートで競り勝つというもので、昨年の惜敗したインターハイのリベンジを果たしたことになります。
また三大駅伝の前哨戦となった全日本大学駅伝では1区で驚愕のラストスパートをして後続を大きく離したことで世間からの注目も大きくなりました。
2021年2月に行われたクロカン日本選手権では、順天堂大学の先輩でありラストスパートが強いことで知られる富士通の松枝博輝選手にラストスパートで競り勝ちスピードがあることを証明しました。
5月に入り、東京オリンピックテストイベントが開催され3,000mSCで8分17秒46の日本記録を更新し、東京オリンピックの内定を決めました。この時ラスト一周の水郷でバランスを崩し、転倒をしながらのタイムでありました。
その後も3,000mで7分48秒29、5,000mで13分26秒というタイムを打ち出し東京オリンピックに向けて調子を上げていきます。
そして東京オリンピックを迎え、3,000メートル障害の予選で8分9秒92で自身の持つ日本記録を更新し、アジア人史上初の8分10秒の壁を破りました。
迎えた決勝では、スローペースになることを想定して自身で先頭をひっっぱり続けました。後半はアフリカ勢のペースアップについていくことができませんでしたが、自身もラストは加速し、8分16秒90のタイムを出し本種目で日本人史上初の入賞を成し遂げました。
三浦龍司の強さの秘訣は?
【男子3000msc決勝】
1着 三浦 龍司① 8.28.51 NGR
4着 森下 舜也④ 8.52.05 pic.twitter.com/6XnvKNtS5D— 順天堂大学陸上競技部 (@juntendo_t_f) September 11, 2020
三浦龍司選手はどの種目でも素晴らしい成績を残していますが、やはり群を抜いて強いのが「障害競争」と「トラック」。
障害競走では障害前後にてスピードが落ちないことが特徴です。
これは、全身の「ばね」を活かし、障害を乗り越えているためです。
また、トラック競技においても世代トップレベルの「スピード」を持っています。
スピードと全身ばねによる勝負所での切れ味の鋭さが彼の強さの秘訣だと思います。
また全身のばねに加えて肩甲骨もやわらかいため、大きな腕ふりをすることが可能となり、推進力につなげていることも彼の特徴でもあります。
三浦龍司は箱根駅伝で何区を走る?
2021年の箱根駅伝では、1区を走りました。
その結果1時間3分31秒で区間順位11位と本人が満足いく結果にならず、ほろ苦い箱根駅伝デビュー戦となりました。
うまく走ることができなかった原因として全日本大学駅伝の時と異なり、ペースの上げ下げが激しいレースとなったためそこでエネルギーを使い果たして得意のラストスパートに持っていくことができなかったと考えられます。
これを踏まえて三浦龍司選手が2022年の箱根駅伝で走ると想定される区間は、2区だと思います。
理由としては1つは、集団でのペースの上げ下げに対応することが三浦龍司選手は得意ではないということです。現に3,000mSCの国内大会ではほとんど自ら引っ張り、レースを支配しています。
2つ目は、クロカン日本選手権でアップダウンの多いコースにもかかわらず優勝したからです。
また、順天堂大学のエースとして最長区間の花の2区を三浦龍司選手選手に任せるということも考えられます。
2021年大会の悔しさを2022年大会につなげてほしいと思います。ぜひ三浦龍司選手の走りに注目してください。
2021年順天堂大学は箱根駅伝は予選会からの出場となりました。
10月17日箱根駅伝予選会では、1時間1分41秒という素晴らしい走りを見せた三浦龍司選手!
三浦龍司選手を始め、実力の揃っている選手が多かったので予選会トップ1位を獲得しました。
三浦龍司選手本人は6区を走りたいと話していました。6区は山下りの区間であり、箱根駅伝で一番スピードが出る区間です。
本人の持ち味であるスピードを活かし、山を下り、平坦になってからも走り方を切り替えてスピードを維持する。6区を走る場合、そのような走り方が想定されましたが結果1区を走っています。
三浦龍司のプロフィール
本日行われたホクレンディスタンスチャレンジ3000mscにて、本学1年生の三浦龍司が日本歴代2位、学生歴代最高となる8分19秒37を樹立致しました!
レース後の本人からののコメントです!
今後ともご声援のほどよろしくお願い致します!#ホクレン #三浦龍司 #順大 pic.twitter.com/0o1OfDYTZX— 順天堂大学陸上競技部(長距離ブロック男子) (@juntendo_ekiden) July 18, 2020
名前:三浦龍司(みうらりゅうじ)
出身地:島根県浜田市
身長:165cm
体重:52kg
三浦龍司選手は島根県出身の選手です。
身長は標準男性より低めであり、体重を考慮すると、長距離選手としては理想的な体型といえます。
まとめ
- 三浦龍司選手の身長165cm、体重52kgの長距離ランナー体型です。
- 三浦龍司選手は島根県出身で、地元の浜田東中学校に通っていました。
- 高校は京都の洛南高校に進学し、トラック、障害、ロード等で歴史に残る記録を打ち立て、その名前が世間に知れ渡りました。
- 大学は順天堂大学に進学し、大学初戦で3000mSC日本歴代2位の記録を出しました。
- 三浦龍司選手の強みは「スピード」と「全身のばね」です。
- 三浦龍司選手は、2021年箱根駅伝では1区を経験。
大学生活4年間でどんな活躍を見せてくれるのか楽しみですね。